大人オリジナル小説

Re: あたしの恋はいじめへ発展!?  16話更新 ( No.66 )
日時: 2010/03/30 15:34
名前: クッキー ◆KStvGGAJZg
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel4/index.php?mode=view&no=10296

〜17話〜

結衣 「雅城ー、俊哉くーん!早く来てよー」

雅城 「わりぃ、今、行くー」

美奈 「あれ、入ろーよ!」

美奈が指さした先には・・・お化け屋敷・・・

俊哉 「マジで・・・」

雅城 「えーっ?俊哉くん、怖いのー?」

雅城がわざとらしく聞いた。

俊哉 「・・・怖くねぇし!美奈、行くぞ!」

美奈 「うん♪」

しかし、俊哉の足取りは重かった・・・




数十分後・・・

結衣 「大丈夫かな・・・俊哉くん・・・」

ここ、怖いって噂だからちょっと心配。

雅城 「今頃、泣いてるんじゃねーの?」

結衣 「でも、美奈がいるから平気だよ。」

その言葉に雅城は大笑いした。

・・・

美奈 「結衣ー!おもしろかったよー!!」

さすが、美奈ちゃん・・・

笑顔で戻ってきましたよ・・・

それに比べて俊哉くんは、可哀そうなくらい青ざめていた。

結衣 「大丈夫?」

俊哉 「まぁ、なんとか・・・」

雅城 「だっせー!こんなのも怖いの?」

俊哉 「じゃあ、お前らも入って来いよ!」

えっ・・・?

美奈 「そうだね。結衣達も入ってきたら?当分の間、俊哉も動けなさそうだから。」

無理です。聞いてませんよ?そんなこと。

雅城 「行こ。」

結衣 「えっ、え、ほんとに?」

雅城 「ほんとに。早く、行こ。」

手を引かれ、入口まで連れて行かれた。

雅城 「今日は、空いてて良かったな。」

結衣 「う、うん。そっ、そうだね。」

雅城 「怖い?」

あたしのことを心配してくれる雅城・・・

珍しく今日は優しい。

結衣 「・・・だ、大丈夫だよ。」

そう、雅城がそばにいてくれれば大丈夫。

雅城 「じゃあ、入ろっか。」

雅城に連れられて中に入ったものの薄暗くて気味が悪い。

ここは、昔、病院だったという設定らしい。

それにしてもリアル・・・

おびえているあたしとは対照的に雅城はペースを落とさずに進んでいく。

後ろに気配を感じて振り向くと・・・

結衣 「・・・ひぃっ!」

目の前の包帯グルグルの人(?)が後ろからこっちに向かって歩いてきた・・・

あ、ありえないんですけど!!!

声が出ない・・・

雅城を握る手に力を込めた。

雅城 「どうした?」

足が動きません!!!こういうのを硬直というようです・・・

そして、次の瞬間、包帯を巻いた人の腕が肩に触れた。

結衣 「きゃあああああ!!!」