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〜２０話〜

結衣　「あたし、ダイエットする。」

絶対、痩せてやる！

美奈　「えぇっ！？結衣、それ以上痩せてどうすんの！？」

結衣　「だって、だって、太ったって言われたんだもん・・・」

美奈　「誰がそんなこと言ったの？」

結衣　「・・・とにかく、あたしに甘いものとかすすめないで！」

美奈　「わ、分かったよ。」




それから、あたしは部活でみんなより何倍も多く走って、食事も抜いた。



一週間後、体重が５�`落ちた。

美奈　「もう、止めたほうがいいって！」

結衣　「大丈夫だよ。」

でも、最近、髪の毛が抜けやすくなっているような気がする・・・




隆史　「結衣ちゃん。」

なぜか、呼び出されたあたし。

体育館裏に隆史くんとあたしの２人だけ。

隆史　「もう、止めなよ。」

そういった隆史は、そのまますっと背中に手を回した。

隆史　「こんなに細くなっちゃって・・・」

隆史くん、知ってたんだ・・・

隆史　「雅城だって喜ばないよ。」

抱きしめる強さも言葉も以前のような強引さは何ひとつなかった。

優しくて暖かくて堪えていた涙が溢れ出た。

結衣　「雅城に、雅城に太ってるって・・・言われた・・・」

隆史　「大丈夫。自分に自信を持って。」

いつのまにか、ずっと隆史くんの胸の中にいたいと思っていた。