大人オリジナル小説
- Re: あたしの恋はいじめへ発展!? 22話更新 ( No.95 )
- 日時: 2010/01/03 18:46
- 名前: クッキー ◆KStvGGAJZg
〜22話〜
誕生日・・・
そういえば、今日、7月21日は、あたしの誕生日でした。
結衣 「覚えていてくれたの?」
雅城 「こんなものだけど・・・受け取ってくれない?」
雅城が、箱のふたを開けて現れたのはキラキラと輝くブレスレットだった。
結衣 「ゴメン・・・」
雅城 「・・・これじゃ嫌だった?」
結衣 「・・・あたしじゃなくて紀乃さんに渡したら?」
雅城 「何で?」
結衣 「昨日、一緒にいたんでしょ?」
これ以上、雅城といたら泣きそう・・・
雅城 「いたよ。」
平然とした顔でそんなこと言わないでよ。
雅城 「やっべぇ、泣かせちゃった。」
悪気もなさそうに笑われて思った。
結衣 「嫌い・・・アンタなんか大っ嫌い!」
雅城 「俺、何か悪いことしたか?」
あたし、今までこんなヤツのことが好きだったの?
バカじゃないの?
どうかしてる。
結衣 「彼女に対してヒドいこと言っても気に留めず、成績だって、身長だって、性格だって隆史くんに比べたらどれだけ格下なことか・・・浮気しても平気で笑ってて、プレゼントで誤魔化そうとして、すぐに調子に乗って、友達もいなくて、いつもいじめられてて、何にもできないくせに1人で意地張って・・・こんなサイテーな男、世界にただ1人だけでしょ? 謝ったって許してあげない。話しかけられても全部無視してやる〜!!!」
隆史 「結衣ちゃん!? どうしたの?」
結衣 「隆史くん・・・」
隆史くんの服がビショビショになるくらい泣いてしまった。
隆史 「落ち着いた?」
結衣 「はい、なんとか・・・」
隆史くんは、ずっと隣で泣きやむまで待っていてくれた。
雅城だったら・・・絶対あり得ない。
隆史 「泣くとすっきりするよねぇ・・・」
結衣 「隆史くんも泣くんですか?」
隆史 「こんなことはずかしくて言えないけど、結衣ちゃんと雅城が楽しそうに遊園地で遊んでたってことを俊哉から聞いて、いつの間にか涙が出てた。」
結衣 「・・・すみません。」
隆史 「いいよ、いいよ。全然、気にしないで。」
隆史くんは、やっぱり優しい。話をしているだけで落ち着く・・・
みんなに愛されるだけあるね。
結衣 「・・・あぁ! ごめんなさい! こんなに濡らしてしまって・・・洗濯してきます!」
隆史 「ここで、俺に服を脱がせる気?」
結衣 「ち、違いますっ!」
隆史 「雅城が、からかいたくなるのも分かるよ。」
結衣 「はい?」
隆史 「じゃあ、そのかわりに・・・」
そのかわりに・・・?