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『第十八話』______

2人が帰るとき龍之介がこんなことを言った。

「春菜！オレ帰ったら学校行くよ。」

「え？うそ？登校拒否じゃないの？」

「あのなオレけじめつけないで終わるの嫌なんだ。」

「けじ・・・め？」

「そう。だから春菜も学校行けよ！」

「・・・・・・うん！わかった！行くよ学校！」

そういって2人は帰っていった。

私は手を振った。いつまでもいつまでも。

学校へ行く。私の頭の中はそれでいっぱいだった。

学校へ行く＝地獄へ飛び込む、と一緒だった。

『あいつ』のところへ。『あいつ』のところへ行くんだ。

そればっかり考えていたら、もう10時だ。

明日は『水曜日』。学校はもちろんある。

私はいきなりそこへ行く。大丈夫だろうか？

心配だが仕方がない。龍之介との約束だもの。

私は自分にそう言い聞かせ深い、深い眠りに落ちた。

きずいたらもう朝になっていた。

『第十八話』______