大人オリジナル小説

Re: 『天国チャット』『地獄チャット』 ( No.48 )
日時: 2010/03/01 19:26
名前: ☆名無しのごんべぇ☆ ◆lPl8k0nay2

『第十九話』______

私が立っているところ。『校門』の前。

私が立っているところ。『教室』の前。

私が手を触れているところ『教室』のドア。

ガラガラガラ!ギロッ!ジ―――――・・・・・。

開けて、見られて、睨まれたまま私は席へ向かった。

「なんで来てんだよあいつ。」

「ふざけてんのか?」

「いらねぇ―――、消えろよ。」

私の心臓は破裂寸前。死にたい気分。

席へ着くと、真っ先に『あいつ』が来た。

「あれれぇ?なんでぷかぁ,こいつ?目の錯覚かな?」

『あいつ』はそう言い目をゴシゴシと拭いた。

「こらぁ何立ってんだ男子!さっさと座れやぁ!」

担任の先生が来た・・・・・って誰だこいつ!

「こらぁ天王寺もだ!学級委員だろ!見本になれ!」

「違います先生。北光さんに学校の進み具合を教えて差し上げていたんです。」

「あぁそうか、そうかじゃぁいい。」

担任の先生は『女』から『男』へ変貌していた。

「オレは『土谷 友稀』だ。前の担任は転任したぞ。んじゃよろしく。」

マヂすかぁ!?つーかいつ?いつなの?

「あの!「出席とるぞぉ!」

私の声は先生によってかき消されてしまった。

先生が変わって、私はさらに孤独化してしまった。

「龍之介、学校へ来たけど私は居場所がないよ。」

私はそう静かに呟いて教科書を広げた。

『第十九話』______