大人オリジナル小説

Re: 『天国チャット』『地獄チャット』 ( No.77 )
日時: 2010/05/14 20:27
名前: ☆名無しのごんべぇ☆ ◆lPl8k0nay2

『第二十七話』______

私が教室に入るといっきに静かになった。

なんか、見られてて恥ずかしいような、嬉しいような・・・・・。

椅子にすわって準備をしていると1人の女子がコッチヘむかってきた。

「おはようございます!私、『沖 純愛』っていいます。」

沖 純愛。私がいないときはこの子が『いじめ』の標的だったらしい。(仙からの情報)

「あ、あのぅ・・・。私、ずっと、その、えっと・・・。」

「ナニ?早く言ってくれない?」

「・・・・・お友達になってくれませんか!」

イキナリだった。しかもでっかい声で。

・・・・・嬉しい。そう感じた。

久々にでた感情だった。お母さんが死んでから感じなくなった感情。

「・・・嬉しい。いいよ!嬉しい!」

いいよ!、その声が純愛にとって奇跡のようなものだったらしい。

顔をまっかにしたと思ったら目にいっぱい涙を溜めて泣き出した。

「うぇ、あ、ありがとう・・・ございますぅ。」

「じゃあ、純愛でいいよね?よろしく〜」

「ハイ・・・・春菜?」

「いいよ、それで。あ、授業はじまるよ?」

「うん!じゃあね!」

授業が始まっても全然、意味不明だった。

友達が嬉しくて、嬉しくて授業どころではなかった。

天国のお父さんお母さんへ

嬉しくて楽しいって今日、初めて思ったよ。

友達ができたんだ!

学校はとっても楽しいと思うことができたよ。

春菜より

『第二十七話』______