大人オリジナル小説

Re: 『天国チャット』『地獄チャット』 ( No.91 )
日時: 2010/05/24 19:28
名前: ☆名無しのごんべぇ☆ ◆lPl8k0nay2

『第二十八話』______

「じゃあ、1-Aはクラス発表のカフェに決定。」

先生のどでかい声が教室に響く。耳がキンキンする。

「え〜予算は・・・。北光、いくらだ?」

「あぁ、ハイ。予算は1クラス、10万です。」

「結構あるな。じゃあ、女子と男子の衣装は買うとして・・・。」

「先生!私が成算しましょうか?」

停学が開けたばかりの『あいつ』が率先して手を上げた。

「うん?天王寺か?う〜ん、こうゆうことは生徒会に任せたほうがいいと思うんだな。」

『あいつ』は停学になった人物。先生の信頼も薄れ始めている。

さすが私立。停学の効果は普通の学校とまったく違う。

「じゃあ、北光、予算考えて準備しろよ。」

「分かりました。」

「じゃあ、ホームルーム終了。また明日!」

先生の一言でみんなが一斉にでていった。残るは私一人。

今日中に予算設定をしておきたかったので残るとこにしたのだ。

「衣装・・・。ゲッ女子メイド服だし。男子スーツ。」

私はこのとき知るよしもなかったのだ。

ブツブツ文句を言いながら計算をしていて他に注意がいかなかったのだ。

私に魔の手が忍び寄っていることなんて。

『第二十八話』______