大人オリジナル小説

Re: 双子の妹=ぶりっ子 ( No.671 )
日時: 2011/06/01 17:10
名前: 薫 ◆1ZAbvRjVaU

第61話 「クラスに頭がいい人ばっかりで困る(そのせいで自分のバカらしさがわかってしまう)」


「うっひょーぉぉ!!虐めをやめさせる!?鞠歌、やるぅ!」

「っつーか、亜夢のクラス、虐めあったのか…?」

「うん…。私の隣の席の人。‘ぶりっ子だから’っていう理由で虐められているの」
とりあえず、簡単にだが彩加と神門にこれまでの経緯を話す亜夢。

「ぶりっ子かよ。確かに、虐められるかもな…」
納得する神門。

「でも!!虐めていい理由になんかなってないじゃない!確かに、私も今日その子と話したばっかりだけど…。確かに、ちょっとアレだったけど…。虐めなんて絶対だめじゃない!」

「まぁな」

「しかもその子、双子で、妹のほうなんだけど、双子の姉にまで虐められているのよ!?まぁ、虐められっこの姉とか妹以外の人は虐めをしても良いってわけじゃないけど…。おかしいよ。こんなの。虐めている人は、絶対虐められている人の気持ちを知らない。だから、あんなに酷い事が出来るのよ!!」

「落ち着きなよ、あゆっち!!高血圧になっちゃうよ?」

「こんくれーで高血圧になんねーよ。こんなんで高血圧になったら、人間のほとんどの人が高血圧だから。やっぱバカだな。おまえ」

「……。神門も高血圧っぽいね。そこまで熱くないけど」
彩加のおバカ発言に、お約束のように冷静に対応する神門。
なんだかんだいって、仲良いんじゃないか?この二人。…と、鞠歌は思った。

「…そうだね。うん、ちょっと落ち着く」
亜夢は、笑ってみせるが、それは作り笑いだということに神門と鞠歌は気づく。もっとも、彩加はさっぱり気づいてないのだが。

「んじゃ、どうやって虐めをやめさせるか考えないとね…」

「俺とアホ彩加はクラスが違うからあまり役にたたないかもしれないな。特に彩加」

「神門ぉ。自分を棚に上げすぎじゃない…?」
珍しく、地味に鋭い突っ込みをいれた彩加。

「…きっと、この虐めの主犯はなのは、鈴、飛鳥の三人。その仲でもリーダー格なのがなのは。ん?鈴かな?…なのはだよね。うんうん。だから、一番手っ取り早いのはなのはを説得させる事かな。恐らくだけど」

「…でも…。うまくいくかな…?」
心配になる亜夢。

「大丈夫大丈夫!成功するって!成功しなかったとしても、その時にまた違う作戦をたてるまでだよ!」

「……そっか」
小さい声で呟く亜夢。

___鞠歌は凄いな。いつも前向きで、優しくて、強くて。
___私と、まったく違う。
___私は、いつからこんなに弱くなっちゃったのかな?
___昔は…。最低でも、今よりはもっと強かったはず。
___いつから………。




次回からほんの少しの期間だけ「亜夢の過去〜結構壮絶な過去なんだぜ〜」をおおくりします!←サブタイがうぜぇ