大人オリジナル小説
- 何もかもどうでもよくなった ( No.155 )
- 日時: 2010/08/09 14:20
- 名前: 黒紅葉 ◆uB8b1./DVc
例えば,そう例えばだけどさ,あたしが死んだとする。そんときあんたはどうするの。
疑問形でもなんでもない疑問を投げかけられた。愚問,あ愚問系だやばい俺寒い。
話を戻す。答えは「何もしない」だ。
お前が死んだところで俺の世界は何一つ変わりはしねーよと言ったらだろうねえと笑われた。同じように俺が,俺が死んだらお前は何かすんのかって訊いたらあんたと答えは一緒だと。
大体何で午後の授業すっぽかして立ち入り禁止の屋上いんだよ,って訊いた。もっとも俺もすっぽかして立ち入り禁止の屋上にいるんだが。
まあ訊いたら,その言葉まんま返すわとやる気のない返事が返ってきた。
気の抜けたコーラほど甘い甘いものはない,と暑さで炭酸が抜けてしまったコーラを喉に流し込みながら思った。
一応初の卒業を迎える俺らだが学校一の問題児だから卒業式なんざどうでもいいのだ。今頃この下では卒業式の練習とやらが行われてるはずだ。
成績もどうでもいい。親がどうでもいいと思ってる事はどうでもいいんだ。
つーか私ら小学生でこんなんなってて良いのかと訊いてきたからぶっちゃけどうでもいいと答えた。笑ってた。
その笑顔が見られれば,死のうが生きようがどうでもいいと思った。
+
こんな卒業生居てもおかしくないと思うんですね。
私の学校にこんな卒業生はいませんがね!
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