一人の少女は気がついた。 誰かが居なくなって,悲しむ人は一人だけでもいる,と言う事。 世の中にはたくさんの死を望み,自ら命を絶つ者がたくさんいると言う事を悲しむ人達がたくさん,たくさん。「ねえ」「私は,一体」「いつまで生きればいいの?」「早く早く」「この体を抜け出したいのに」 私はもう空っぽよ,抜け殻になったって何ら大差ないわ。 そう切なそうに言った誰かを,抱きしめる人はいない。+私は、小説で、人を救う人間になりたい。