シャーペンを持つ。六年間、ずっと使い続けた慣れたシャーペン。絵を描く時も、勉強する時も。リスカする時も。あ、今はリスカじゃなくて勉強だから。勉強って言うか、えーと…文章を書く。小説を書くから。がっ、と振りおろし、書きなぐる。出来たのは何故か絵。まあ、文を書こうとして絵が完成したのはこれが初めてじゃないから驚かない。驚くのは描く絵だ。「なんでこんなん書いてんだろ……?」それは、ばらばらになった、何か。