大人オリジナル小説
- Re: リストカット中毒【「虐め」の話の重さ】 ( No.199 )
- 日時: 2010/12/29 20:34
- 名前: 黒紅葉 ◆uB8b1./DVc
+虐めっ子へ
*傍観者視点
「あんたの血は何色? 赤とか言われた方が驚くけど……」
「あたしさ,あんたのことだいっきらいなんだよね,あんたの気配感じるだけで吐き気がするくらいには」
「貴女は私の大切な人を傷つけました,その罪は万死に値します」
「ごちゃごちゃごちゃごちゃうるさいわ,貴方のの器はペットボトルキャップよりも小さいの?」
「あーあ,やんなっちゃう。何で楽しいもの見れるかなって思ったのに,目どころか脳みそまで腐る様なもの見なくちゃいけないのさ」
「大切な誰かが誰かなんて,人それぞれ。…なのに,他人様の大切な人を傷つけるなんて,本当,人間性疑うよ」
「小学生よりも精神年齢低いなお前は……何,彼氏が新しく好きになった子を虐める? その恋のライバルになるくらいの勢い持てよ」
「まずは我慢する心を手に入れろ,話はそれからだ」
*被害者視点
「蹴り飛ばしても,良いよね? だって私,それ以上のことされてきたし?」
「あんたの口ん中,何突っ込めばあんたは黙る?」
「あたしの世界に,あんたは必要ない」
「消される,段々と削られていく存在価値を肌で感じる恐怖がどれだけ大きいか想像したことある?」
「知ってる? 私がどれだけ,涙を流したか」
「君の耳は,何を聞きとっているの?」
「あんたなんかにわかるもんですか,少しずつ自分が消えて行く恐怖が!」
*共犯者視点
「もっと,やったって大丈夫」
「うん,あたしたち親友だから」
「誰があんたを泣かせたの? 待ってて,あたしがやっつけるよ」
「怖い,こわいこわいこわいこわいこわい……ばれて,わたしの意味が無くなるのが怖いの!」
「中身を見てもらえない苦しみは,虐めっ子も虐められっ子も味わってる……虐めっ子のトップは,一番心が弱くて繊細なの」
「もう,終わりにしよう? こんな歪んだ関係なんて。リセットして,正しい友情を築いていこうよ」
+虐められっ子へ
*傍観者視点
「もう少し,他人を頼って良いんだよ? だって,まだ子供だもん」
「ほんっと……お人好しなヤツ」
「あたしも一緒に,戦わせて」
「身代わり? ムリムリ,虐めっ子殴って蹴るくらいならできるけど」
「あーもう! 本当そういうところ大好き! 愛してる! から駆け落ちしぶへ!」
「残念でーした,あんたは一人なんかじゃありませーん! ぬくもりが小さくったって傍にあるもんはあるんですーう!」
「言葉にすれば良いと思うよ。そうすれば,誰かは必ず助けてくれる。……それがどんな形だとしても,ね」
「助けるのは無理! でも見えないところで一緒にいるのは大丈夫!」
「言葉だけ,手紙だけでの関係を築こうじゃないの」
*被害者視点
「その傷を糧にして,生きる勇気が君にはあるはずでしょ」
「おんなじ,おんなじ」
「なつかしーなー,まだ触るだけで激痛が走る様な心の傷持ってた時期,あたしにもあったよ」
「いつしか思い出に出来るようになるまで,一緒にいても良いですか?」
+傍観者へ
*同罪者視点
「俺もお前も,同罪者」
*加害者視点
「これはオリンピックでもなんでもないのに,何であんたはそんなに笑っていられるの」
「あたしは,あんたに見てもらえるように……ッ」
*被害者視点
「助けてくれたっていいじゃないですか」
「怖い? 俺とおんなじような目に合うのが,怖いって言う?」
「偽善者」
「あたしが死んだら,あんたたちの誰かが新しい標的になるだろうに――,あいつの機嫌損ねちゃって,あんたらも人生終わったね」
*無関係者視点
「見て見ないふり,じゃなくて見なければ良いんじゃないの? そんなに泣きそうな顔するくらいなら」
「人の心の問題は複雑。内臓くらいには複雑だと思うけど,まーそんなに思い悩むなら一発ぶん殴ってやるよ歯ァ食いしばれ」
+++++
先輩! 私,黒紅葉はこれから戦場につっこんでいきます!
ので! 想像だけで綺麗事並べて少しでも楽になってから!
行ってこようと思います。
「三ヶ月くらい後のことじゃねえ?」
「気にすんなって」