大人オリジナル小説

自らを守る為に,鎧を纏うのだ。 ( No.211 )
日時: 2011/03/06 12:30
名前: 黒紅葉 ◆uB8b1./DVc

 よし。
 栗になろう。


 私はそう決意した。



「……はぁ?」
「いやさ,栗って皮硬いじゃん。剥きにくさナンバースリーくらい」
「そこはワンにしとこうよ」
「まぁまぁ。で,その皮で柔らかい身を守るんでしょ? その,柔らかく甘い身を」
「うん,だね。それがどうしたの?」
「……人間に必要なこと,って気付いたの」