こぼれる「大嫌い」よりも,あふれる「大好き」を拾い集めて贈りたい。「ここに暗いどんよりとした色の宝石と,きらきらと明るく穏やかな色の天然石があります。この宝石を高級な憎悪,天然石を優しい愛情とします。さて,あなたはどちらを欲しいと思いますか? しかし,選んだ方を必ずしも貴方に与えられるわけではありません。私が与えられるのは,天然石に込められたものだけ」 愛情を,どこまでも深い深い愛情を秘めた少女は優しく笑んだ。