大人オリジナル小説
- ぱそこんできるから、まだ、だいじょうぶだとおもうけど。 ( No.242 )
- 日時: 2011/05/14 10:51
- 名前: 黒紅葉 ◆uB8b1./DVc
愛されたかったの。
どんなに,誰かに嫌われたって良い,なんて嘘嘘。
「あたし,嫌われ者で,「守ってくれそうな人ランキング一位」だったからね。
それは,つまり「守りたくない人ランキング一位」と同じだよ。だから,さ」
ぽろりと零れた涙をすくってひとはいなくって。
頭を撫でてくれるひとはどこかへいって。
抱きしめてくれるひとは,抱きしめてくれたひとは,もうあたしのこときらいで。
あたしを好きだと言ってくれたひとは,どこまでもやさしくてこわくて。
私を好きだと言ってくれたひとも,つらそうで。
頼っちゃいけないのかな,なんて。
しくしく痛む,胃。
空腹をうったえてくるのに,たべものが喉を通らない。
ほろほろ泣いた。
+
こわがりで
つよがりで
かっこつけで
うそつきで
やさしいふりして
かめんをかぶって
みんなをだまして
生、きていて
いのちがおわるのがこわくて
かまってほしくて
迷惑かけまくって
うざがられて
きらわれて
きらわれて
きらわれて
嫌われて
嫌われて
嫌われて
嫌われて
傷跡を撫でてみるけど
ちっとも安心できなくて
はさみを握ったけど
怖くて怖くてきれなくて
刺さった嫌悪の、悪意の矢が抜けなくて
くだけだ心の一部が刃物を拒んで
あたし、どうすることもできずに
ひきこもってないてる
馬鹿じゃないのかな
あたし
+
ああ、わたしの背中に翼があれば
酸素のない世界に
飛びこんでいけるのに
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