大人オリジナル小説

それくらい、綺麗なものだったから ( No.254 )
日時: 2011/05/27 22:31
名前: 黒紅葉 ◆uB8b1./DVc

 落ち込んでいる背中をひっぱって,とても美しい景色が見えるところまで連れて行った。
 その景色を見つめ,背中は震えだして大きな泣き声を上げた。
 わたしはその背中をただ慰めるように,隣に居た。
 その景色に合う曲を,鼻歌で歌った。
 下手くそなわたしの歌に,背中は笑った。