大人オリジナル小説

出会ってから日の浅い,貴女に。 ( No.272 )
日時: 2011/07/27 20:40
名前: 黒紅葉 ◆uB8b1./DVc

 会って間もない友人へ。
 半年ほども,共に過ごしてないけれど,貴女に。

 貴女は私が思ってるより,うんと深い傷を負ってるのかもしれない。
 貴女は私が思ってるより,真剣に死を考えているのかもしれない。
 貴女は私が思ってるより,誰かを憎んでるのかもしれない。

 それに関しては,あたしは何も言わないよ。
 貴女の感情は,貴女だけのものだ。



 ここに居る弱い私と,普段のめちゃくちゃな立ち振る舞いのあたし。
 貴女の目から見たら,どれくらい違うのかなあ。わからないな。
 でも,これだけは言わせて。


 貴女が「生きたくない」と思った時間は,間違いなく貴女の為になるから,そこで生きるのをやめないで。
 本当の本当に死にたいのなら,見送るけれど,でも,自殺だけはやめてね。

 貴女の命を,無駄にしたくない,って思ってる人はたくさんいるだろうから。部のみんなは勿論,あたしだって。……まだ付き合いが短いから,あげられる人の名は少ないけれど。
 みんなね,はっきりと言葉にしないだけで,大切に思ってる。
 欲しい言葉をもらえないと,すごくつらいのはわかるけれど,貴女が被害者面しない,少なくともそんな振舞いをしないのは知ってるけれど。


 今まで述べたことが間違いでも,絶対なのは「一時の気の迷いで死なれたら困る人は大勢いる」ってことよ。
 困るだけでないし,悲しむ人もいる。あたしは号泣するだろうさ。


 貴女が学校以外で,どんな想いをしてるか私には想像できない。
 理解したいと思うけれど,それを貴女が拒むなら無理に聞きだそうとはしないから。
 



 とにかく。
 本当の本当に,嫌になってしまったら,ここへおいで。
 あたしもここに,来るから。