新キャラ登場〜
ウラタ リカ
浦田 里香
1−4組4番。美術部所属。
小・中学校でいじめられてきた。見た目が地味。性格が暗い。友達0人。
前回の続き
「あのな、よ〜く聞いとけよ、榛名。出席番号5番の大川 雛は、今日学校に来ていません」
「はぁ!?・・・って大川 雛って聞いたことある名前・・・」
「・・・はー・・・お前元・クラスメートの名前ぐらい覚えておけよ・・・ま、中学ん時から学校来てないけどね」
そう。この大川 雛という子は、榛名や香奈美と同じ中学校だった。だが、不登校で1年の時の出席日数はなんと6日だった。これだけでなく、小学校時代までも不登校だったらしい。(榛名とは違う小学校のため良く分からないが)香奈美は同じ小学校だったらしいがほとんど顔を覚えていないと言う。
「その大川さんの元・席がココなわけ。先生に無理言って変えてもらったの」
「へぇー・・・っていうか入学初日なのに来てないんだね・・・大川さん」
「・・・那美ちゃん、大川さんて知ってる?」
榛名は隣の席の那美に話しかけた。知らないだろうと思い話しかけた榛名だったが、意外なことえが返ってくる。
「あぁ、雛でしょ?知ってるよ。だって家隣同士だし。まぁ今日も入学式出ようって誘ったんだけどねー・・・恥ずかしいからっていって部屋から出てこないの」
どうやらこの会話でいろいろなことが分かった。
その1・那美ちゃんと大川さんは仲がいい
その2・大川さんは極度の恥ずかしがり屋
という事だ。
「ありがと、那美ちゃん」
キーンコーンカーンコーン
担任教師の話を聞いていなかった榛名の前に、咲恵と鮎湖が来る。
「ねぇ、榛名。あの子って・・・里香ちゃんだよねぇ・・・」
「えっ・・・?このクラスだったんだぁ!気付かなかった!」
榛名は大声でそう叫ぶ。叫んだ瞬間、里香の肩が少し震えた。
咲恵・榛名・香奈美・鮎湖の4人は里香を取り囲むようにして立った。
「里香ちゃん、これからも仲良くしよう・・・ね?」
里香は思いっきり無視してきた。これにムカついた咲恵は、ちょっとした策を練った。
「里〜香〜ちゃん!もしかしてさぁ、ここでお友達作ろうと思ってる?それじゃぁさ、いじめられてた事、秘密にしようとしてるのかなっ?」
急に里香の肩が激しく揺れた。
「・・・て・・・や・・・て・・・やめて・・・」
「はぁ?何言ってるか分かりませーんっ!」
榛名・香奈美・鮎湖はクスクスと笑っている。
周りの何も知らない人たちが「何だ」と集まってくる。咲恵はこの状況を見てクスリと笑い、耳打ちした。
「今、この場で言ってもいいんだよ・・・?」
「ひっ・・・!」
小さく叫び声を上げる里香。
咲恵は、榛名・香奈美・鮎湖に目でサインを送った。
そして3人同時にうなずいた。
ここからが悲劇の始まりだった。
里香の
もっとも恐れていたことが
咲恵らの手で
実行されてしまった
「みなさーんっ!!!」
咲恵がバカでかい声で叫ぶ。
里香の全身が、震える。
「この子に関わると、」
ここでいったん区切ると、咲恵はスウッっと大きく息を吸い込んだ。
「いじめられちゃいますよーッ!!!」
「あっ・・・!」
里香は安堵の声を漏らした。
次の瞬間、里香の体が引っ張られた。
「どぉ?悔しい?」
瞳から涙が溢れ出てくる。
そんな里香を見て、咲恵は一言、
「キメェ」
そう言うと3人は席に着いた。ただ1人だけ、香奈美は里香の目の前に残っていた。
「か・・・香奈美ちゃん・・・・?」
「・・・大丈夫?」
一瞬里香の顔がパアッと輝いた。
「きもっ。早く泣きやみなさいよ!先生に見つかってお説教っていうのは御免だから!」
(ひどい・・・みんなひどいよ・・・この4人もひどいけどっ・・・なんで周りの皆は助けてくれないの・・・!)
里香の心境は憎しみで燃えていた――――・・・
続く
お詫び(;一_一)
香奈美の初期設定にて、何事においても中立の関係にいるとありますが、真っ赤なウソでした(;_;
里香をいじめまくってます。すみません。
ひまの独り言
やばいな〜・・・鮎湖の出番が少なすぎる〜・・・
どうしよぉ〜・・・ピ〜ンチ!(>_<)