大人オリジナル小説

Re: 終わらない戦い ( No.169 )
日時: 2011/03/07 18:26
名前: 鈴蘭

結局その日薫は眼覚めず、母親が薫を迎えに来た。
その様子を物陰からじっと見つめる洵。
(薫君…早く、眼覚ましてよ…何で倒れるの?ねぇ、何で?)



次の日。

香奈美はいつも通り家を出ると、あるものに気がつく。
(…ぁ?あれって…まさか……)
見おぼえのある人がいたのだ。
何故か戦隊物の仮面を被り、顔が一切見えない人物。後ろからだと髪の毛だけは見えていて、髪の色は黒い。こんな恰好をする人は香奈美の知り合いの中では一人しかいない。
(……帰って、来たんだ)
低血圧の香奈美はそれだけ思うとウォークマンに手をかけ、読書をしながらいつもの通学路を通った。



榛名の家と、学校は走って3分ほどの所にある。そのため登校ぎりぎりまで寝ているのだ。
現在、7時38分。学校が始まるのは8時。まだまだ余裕だ、と思い2度寝しようとする。だが。あるものを発見してしまった。榛名のベッドは窓沿いに設置してあるので嫌でも外の様子が分かる。
榛名の部屋のある2階からでもよくわかる。あの妙な格好をした人物は!!!
いそいで香奈美らにメールする。

_______________
sub・発見
本文・
ちょ、あの人見っけた
帰ってきた

_______________

榛名は焦っていたためその人物の名前を書くのを忘れた。
学校へ着いた時みんなから誰だよ!と言われている光景が眼に浮かぶ。変なところで抜けているのだ。



「おはようー」
咲恵と鮎湖は仲よく登校してきた。
「あ、れ?メールはいってる」
鮎湖が言い、携帯を取り出す。
「あ。私もだ」
続いて咲恵も取り出す。
「ん?榛名からだ。なんだろ…こんな朝早くから」
疑問に思いつつ、メールを見てみると。

「…何が?」
「意味不明」
「つか理解不能」

と、ぼろくそ言ってました☆