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　前回の続き
「ね、えっと、浦田さん？」

「え…何…」

２時間目と３時間目の間の休み時間。里香に話しかけてきた子がいた。咲恵らは珍しそうに、その里香に話しかけた子を観察する。

「咲恵、あの子、うちのクラスで出席番号２１番の田渕　亜子」

咲恵に耳打ちする香奈美。情報収集は、いつも香奈美の仕事だった。

「ありがと、香奈美。それにしても…さっきの風景見ておきながら話しかけるなんて、勇気あるじゃないの」

「私ね、亜子っていうの。田渕亜子。えと…浦田さんと私、同じ班なんだ。だから、仲良くしようね」

一瞬、クラス内にざわめきが起きた。あの子は正気か。と。

「亜子！何言ってんの！早くこっちのグループ来なよ！」

亜子と同じ中学だった子が亜子を呼び寄せる。

「あれぇ？良いんじゃないの？だって、初めて里香ちゃんに友達が出来たんだもん！」

咲恵がそう叫ぶ。その顔はどことなく嬉しそうだ。新たな獲物が出来たような…

里香は顔をそむけた。

「里香ちゃん、こんなの気にしちゃダメだよっ！」

亜子が大きな声で里香に言い聞かせる。

「…ふうん…一応肝は座ってるってか…」

咲恵は一瞬考え込んだ。だが、すぐにいつもの顔に戻った。

「…見ていなさい。田渕　亜子。すぐに里香との縁なんて切ってあげる」

咲恵は皆に・・・亜子や里香に聞こえるように宣言した。



今日の分終わり〜つかれたよぅ〜(−−〆)