大人オリジナル小説

Re: 終わらない戦い ( No.174 )
日時: 2011/03/19 17:09
名前: 鈴蘭

「…あのさぁ」


今まで黙っていた咲恵が動き出す。



「………」


無言で綾のほうに近づく。



「ひっ…!」


綾が小さく悲鳴を上げる。咲恵の眼が先ほどの綾と同じく酷く残酷な眼をしていたからだ。


逃げようとするが、上に鮎湖が乗っているので身動きが出来ない。



綾まであと30cmという所で咲恵が立ち止った。



「いつまでも何も言わないと思ったら大間違いだっつーの!!!!」




「ひっ!!!ぃ…っ痛い痛い痛い痛い痛いっ!!!!」




咲恵が足で綾の肩を踏んだのだ。勿論全体重をかけて。



綾は咲恵の足から逃れようと精一杯もがく。




「はっ!痛い?あんたが帆波ちゃんにやった事ぐらいのことをしたまでだけど?…私たちが何も知らないとでも?こっちには優秀な情報屋がいるもんでね」


悠長にそう言いながらもグリグリと肩を踏む咲恵。


「あ゛…ああああああああああああああああああああっ!!!」


痛みからか綾が叫ぶ。




クラスのみんなは傍観している。何も言わず、ただただ無表情で。





「気絶とか、止めてよ?めんどくさくなるから…。あ、鮎もう押さえなくていいよ」


鮎湖はその言葉に従順に従い、綾からやっと離れた。