大人オリジナル小説

Re: 終わらない戦い ( No.67 )
日時: 2010/12/14 20:39
名前: 鈴蘭
参照: http://blogs.yahoo.co.jp/fykqr763game/153184.html

ガジョ〜!!
しばらく放置してたのにコメありがと(−−〆)
では、本編いきます


教室に戻ろうと廊下を歩いていると、美紅と咲恵が話している様子が目に入った。
「美紅ちゃん♪」
「な〜に〜?咲恵っ♪」
見るからに二人は仲が良かった。香奈美はそれを見て少し傷ついたが、榛名の「気にしない」という一言で救われた。
「関係ないよねっ…」
香奈美は結構大きな声を出していて、榛名の声が聞こえなかった鮎湖は何が何だか分からなかった。
「あぁ…ごめん、ごめん、あゆ」
榛名は一応謝っておく。

廊下ではもう一組のグループが話していた。そこには香奈美と小学校時代からの付き合いがある、田崎 薫がいた。実はこの二人、中学三年の時から付き合っている。
「あ、かーくん」
「!香奈美じゃん」
二人はあいさつすると、薫の後ろにいた男子が話しかけてきた。
「かーおーるー!この人誰?」
「ああ、ぐっちー知らなかったよね。ごめん」
どうやらこの人は噂のマレーシアからの転校生、谷口 幸人のようだ。
「これがマッチ…町田 香奈美で…」
薫が説明する。一人で説明するのは大変だろうと思った榛名は自ら紹介し始める。
「あ。私、内原 榛名。よろしくね、えっと…」
何と呼べばいいか迷っている榛名。すると、
「あ、谷口 幸人。ぐっちーとでも呼んでください」
友好的だな、と榛名は思った。鮎湖はどうやらタイミングを逃してしまったようだ。
「この子杉山 鮎湖ね」
仕方なく榛名が説明する。鮎湖は人見知りが激しい。初対面のため、緊張しているんだろう。

「あれ、木田ちゃんじゃん」
榛名は思わず声が大きくなっていた。木田ちゃんこと木田 拓斗がいた。拓斗とは小・中と同じ学校だ。
「あ、あんた…」
そういうと拓斗は薫で隠れるように薫の背中に回った。
「えっとぉ…?」
訳がわからず変な声が出てしまった榛名。
「いや…クスッ、何でも無い、プッ…から…」
「いや、笑ってるよねぇっ!完璧笑ってるよね」
思わずつっこむ榛名。そんな榛名を香奈美と鮎湖は相変わらずだなぁと思って見ているのでした。