大人オリジナル小説
- Re: 俺は生徒会長! 〜君の行い正します〜 ( No.4 )
- 日時: 2010/08/03 21:22
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2
第1話
さて、今日も一日頑張りますか!
俺はそう思いながら制服の第一ボタンを閉めて、教室に足を踏み入れる。
「あ、おはよう、要!」
「おはよう、皆」
俺がそう言うと、次々とあいさつが返ってきた。
まぁ、あいさつなんて絶対に帰してくれない人もいるんだけどね。
そう思いながら、俺の席に歩いて行く。
俺の席は一番前の列の窓際の席だ。其処に行く途中、机にぶつかった。
その机から、小さな花柄の紙が落ちる。
俺はそれを拾い、机に戻そうとした。
だが、紙に書いてあった言葉を見て、机に戻すのをいったん止めた。
紙には大きな文字で、死ね、とかかっていた。
なんだ、これは!
俺はそう思いながら、その紙をポケットにしまった。
「あれ、要、何それ?」
レオニードがそう言って、俺の肩に手を置く。
レオニードは俺と同じ生徒会役員のロシア人。少し厳しいところもあるが、評判は結構いい。
「何、と言われても、な」
俺はそう答え、苦笑した。
今この紙を見せたら、周りの奴等にどう思われるかわからないしな。
そう思っていると、和龍が教室に入ってきた。
和龍も俺と同じ生徒会役員の中国人。責任感が強いので、先生達に人気の生徒だ。
和龍とレオニードは俺と同じクラスで授業を受けている。
このクラスの生徒は、ほとんど問題児だ。
これは、先生達が俺達を高く評価してくれてるってことなのか?
それとも、ただの偶然なのか?
「どうした、要。朝からそんな顔をして」
あいさつもなしに、和龍がそう言う。
いつもなら、せめて挨拶くらいはしてくれと要求するところだが、今はそんなことは言ってられない。
「あぁ、ちょっと、不吉な物拾っちまってな」
「不吉な物?」
和龍はそう言い、首をかしげた。
不吉な物としか言いようがないだろう、これは。
「まぁ、このことは昼休みに話すから。昼休み、生徒会室に集まってくれ」
俺がそう言うと、2人は静かに頷いた。
さて、この紙を机に入れたのは、一体誰だろう?