大人オリジナル小説
- Re: 傍観者と自己中人間と自己美化人間。 コメントお願いします♪ ( No.5 )
- 日時: 2010/09/19 20:04
- 名前: 十六夜 ◆lxf4V8U/eA
「はぁ……」
私は溜息を着きつつ、さっきの楽しさなど微塵も無い表情でドアを開ける。
ドアの外には一言で言えばロリータ、と言う感じの私服を着ている未央が居た。
自己中な誄と反対で未央はナルシストでぶりっ子。話し方もちょっと気持ち悪い。
「唯お姉ちゃま、そんな暗い顔しないでぇ〜」
「あ、はは、ごめん……今着替えてるから部屋に戻ってね」
苦笑しつつ嘘を着いて部屋のドアを強引に閉じる。
未央は暫く何か言っていたけど渋々と部屋へと戻って行く。私は内心ホッとしつつ部屋へと戻った。
誄はおかしそうに腹を抱えて笑っている。
「マジでアイツキモっ! 朝っぱらからあんな服とか……あーおっかしいっ!!」
……その点に関しては私も共感だったので同じく笑っていた。最も、腹を抱えるほどじゃないけれど。
これから学校へ行けば誄にとってはますます笑える事があるのだから今そんなにも笑わなくても良いのに……とか思いつつ、でもまぁ良いかと笑っていた。
ちなみに私達が通う学園は結構お金持ち学園である時期は(まだ違うけど)寮制になって制服と私服は自由。
つまり制服とは呼べない未央のロリータ服は私服だけど学校に着てゆく事は可能、と言う事だ。
……もっと言うとあの恥じ(ロリータ)を皆に晒す訳なのだけど。
「これから、てか今日もアイツを虐めような。唯♪」
「うん。まぁ、良いよ」
突然の仲間?発言に少しぽかんとしつつもすぐに頷いて微笑んでみせる。誄は納得した様子で笑った。
結局、朝ご飯で親に呼ばれるまでは未央の事など忘れてずっと話していた。
そして朝ご飯で呼ばれて急いで階段を下りると既に未央が食卓に着いている。
お父さんは既に仕事に行っていてお母さんがにこやかに食卓へと私達を促した。
ちなみにお母さんは良い人で、誄如く「教師みたいな奴」……つまり虐めとは正反対の人。
そんな人だけど私と誄が未央を虐めていると言う事などは全く知らない。都合はとても良い。
私達2人は、未央とは正反対の席に着き朝ご飯を食べ始める。
「あぁー未央の洋服が汚れちゃったぁっ!」
「溢しているのが悪いんでしょ。中2になってもそれってどうなの?」
未央はぼろぼろと食べ溢しをしていて、服に食べかす着いている。
誄はきっちりと(流石と言うべきが食事マナーが良い)食事をしつつ未央をバッサリと言い捨てる。
私は特に気にする事無く普通に食事をしていた。
「うぇ〜ん! 唯お姉ちゃま、誄お姉ちゃまが虐めてくる〜!!」
未央が泣く動作をしながら私の方を見てくる。……可愛いとでも思っているのだろうか。
「ふーん、そうなんだ」と私は聞き流す風にしつつ誄に向かって肩をすくめる。
誄はそんな私を見てアイコンタクトをしつつ笑う。
「「ごちそうさま」」
私と誄は急いで朝ご飯を食べて鞄を持ちお母さんに手を振った。
すると未央が食べ溢しの着いた服で走ってきた。当たり前だけど鞄を持っている。けれど遅い。
「お姉ちゃま達、早いですぅ〜!」
「あんたが遅いからでしょ? あ、お母さん行って来まーす♪」
誄は前半は未央にしか聞えない風に言ってお母さんには後半部分しか聞えない風に言った。
私も「行って来まーす」と言い急いで誄に着いて行く。
びっくりするほど遅い未央が私達の後を追いかけていた。