大人オリジナル小説
- Re: い じ め ―壊れかけた友情― ( No.29 )
- 日時: 2011/01/06 12:30
- 名前: マィ ◆65BsDzCxQs
- 参照: ワク━━━+*((o(☆≧∀●☆)o))+*━━━ワク
○。第6章。○ ―地獄の始まり―
・・・次の日―――
崔羅は静かに家を出た…
(学校…行きたくない…
何をされるか…
真苗…助けて…)
待ち合わせ場所には真苗がいた
「あっ!崔羅ー!おはよー!」
「真苗…おはよぅ…」
真苗は元気に挨拶…
それとは逆に崔羅は…
「崔羅…どうしたの…?
元気ないみたい…
あ…崔羅…ゴメンネ…」
真苗は突然謝りだした
「え?何が?」
驚く崔羅…
「いや…この頃…
崔羅のクラスに行けなくて…
ホント…ゴメンネ…!」
「う…ううん!いいよ…!
気にしないで!大丈夫だから…!」
元気に振る舞う崔羅…
それを見てホッとした真苗は…
「あっ!良かったー!
今日は来るから!!!」
「え?本当に!!!」
「もちろん!」
真苗の声を聞き、元気が出た崔羅…
(真苗がいれば…
何も怖くない!真苗さえいてくれれば!)
「さっ!早く学校いこ!」
崔羅が誘う
「うん!」
(崔羅…元気そうで良かった…)
…まさかこの仲が…
後に引き裂かれるなんて…
…この時思ってもなかった…
学校に着くと靴箱から別れた…
「じゃーまた休み時間で!」
「うん!絶対来てね!真苗!」
「もちろん!」
…そして真苗は先に…
上履きをはき、教室に入った…
崔羅も靴箱を開けた……が…
「!!!!!」
靴箱の中には、無数の血だらけの虫の死体が
たくさん埋め尽くされていた…
上履きが見えないように…
(な…何これ…
気持ち悪い…!吐きそう!
まさか…これって…
渡部さん達が…!!!
…そうだ…
私は今日から…生贄だ…)
真苗はもう教室にいる…
頼れる人はもういない…
崔羅は仕方なく保健室から予備の上履きを借りた…
…そして1−1教室に向かった…
(入りたくない…でも…入らなきゃ…)
ガラガラ―
入ったと同時に…
べシャ!ビシャ!
(!!!!!)
キャハハハハハハ!!!
当たってきたのは腐った卵…
「あらー!おはよう、生贄さん」
「…」
「おい!亜那様になんて態度よ!
もっと投げてもいいの??」
凛が言った…
「お…おはようございます…」
「…朝から気分が悪いわねー…
みんな、もっとやっていいわ」
「はい!!!」
亜那の命令にあっさり従うクラスのみんな
べシャ!バシャ!バン!ドン!
「嫌!!やめて…ください!
お願いします!!!」
亜那が止めるまで投げ続ける…
「うわ!きもー!」
「臭いんですけど〜!」
「生ごみの匂いがするー!」
嫌――――――――!!!
きゃはっははははっは!
大笑いするみんな…
その中に崔羅の悲鳴が聞こえる
…そして…ようやく…
「…やめていいわ」
亜那の声があがり、とまった…
既に崔羅の体は
真っ黄色に染まりあちこちに傷跡があった
「生贄さん、これは朝の挨拶よ?
挨拶を返していただけるかしら?」
亜那が崔羅に言った
(ここで言わなかったら…
もっと酷い目に…!)
「おはようございます…亜那…様…」
「クス…いいお返事。
…さぁ…今日から…
…じっくり楽しませてもらうわ。
…生贄さん」
…今日から…
“地獄”が始まった___。
―第6章 END―