大人オリジナル小説
- Re: い じ め ―壊れかけた友情― ( No.76 )
- 日時: 2011/04/30 20:53
- 名前: マィ ◆65BsDzCxQs
- 参照: (☆≧ω≦)人(>∀・*)『なかよぷ』
○。第14章。○―本音―
亜那を思いっきり殴り、その衝動で地面に倒れた。
「!!!!!!!!!!!!!」
「あ…亜那様!!!大丈夫ですか!!!」
「どこか痛いところはありませんか?!」
「ちょっとアンタ!何してんのよ!」
「亜那様に向かって何ということを!」
「アンタは亜那様を殴る資格はないんだよ!」
亜那のとりまきやクラスメートが崔羅に向かって
口々に言う。
崔羅はそれらを睨み続ける。
諒輔達は高みの見物のように後ろから眺めている。
「こいつっっ!!!」
亜那はゆっくりと立ち上がった。
亜那は打たれた右頬を手で抑え、崔羅を睨みつける。
「ちょっと!何突っ立ってんのよ!早くこいつを抑えて!」
「はいっ!!!すみません!!」
「あんたたちに…捕まってたまるか!!!」
「あっ!待てよ!逃げんな!」
崔羅は教室から矢の如く、走り出した。
それを追いかけるように女子達も続いて走り出した。
「捕まえろ!絶対に捕まえるのよ!」
この光景を真苗達はずっと見ていた。
(崔羅…。
私…どうすればいいの…?
もう私はアンタを裏切ってしまったのに…
崔羅…アンタは強いよ…。
誰よりも…強いよ…)
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴っても崔羅は走り続ける。
校舎から飛び出してグラウンドまで走っていった。
「待てよ!!止まれ!!!」
「後でどうなるか分かってんでしょうね!」
ヒュ―――――
突然、崔羅が何かを振りかざした。
・・・そして―――
―――――バン!!!!!!!!!!!!
…崔羅が拾い上げた鉄パイプを持ち、
地面にたたきつけた。
追いかけてきた女子達はそれにビクッと反応した。
ある人は怯えている者もいる。
鉄パイプというものが怖くて近づけない。
亜那のとりまき達も立ちすくんだまま。
…そして…“あの人”が来た。
「何見てんのよ!早くとらえろ!」
「し…しかし亜那様…相手は鉄パイプを…
「黙りなさい!命令に背くの?凛は。やんないとアンタをいじめるよ!」
「すみません!!!」
謝った凛だが、行動はしようとしなかった。
あの武器が怖いのだろう。
怒りに狂った亜那は・・・
「もういいわよ!あんたたちなんか頼らないわ!」
「…“頼らない”と何にもできないわけ?」
崔羅が亜那にむかって言った。
―第14章 END―