大人オリジナル小説
- Re: い じ め ―壊れかけた友情― ( No.98 )
- 日時: 2011/05/28 12:44
- 名前: マィ ◆65BsDzCxQs
- 参照: 体育大会終わったぁ〜!青団2位…><
○。第17章。○―優しさ―
崔羅は…亜那に手を差し伸べた。
「ちょ…ちょっとあんた!何やってんのよ!
そんな奴の事助ける気?」
「今まで散々いじめられてきたのに!!!
もう許すの!!!」
亜那に激怒している羅伊奈と舞華が
私の行動に反抗した。
「あなたたちだって…私をいじめてたじゃない…」
「「「「!!!!!」」」」
崔羅の言葉で4人が一斉に反応した。
「あなた達だけじゃない…。男子も他の女子も…
いじめたのは全員じゃないけど…でも助けようとは
しなかったじゃない。…見て見ぬふり…他人のふり…。
みんながみんな…私をいろんなやり方でいじめた…
渡部さんだけが悪いじゃない…。みんな悪いじゃん…」
「で…でもうちらは…こいつに逆らえなかったから
仕方なくあんたをいじめてたんだよ!!!
こいつがいなければ…いじめてなかったのに!」
自分のしてきたことをまだ認めないのか…
今度は美菜穂が言った。
「さ…逆らえなかった…?ど…どういう意味…」
亜那の声が地面から聞こえてきた。
「うちらは…本当はいじめなんかしたくなかったのよ!
でもアンタがいたから逆らえなかった!
アンタには諒輔もいるし!!!男子もたくさん味方
ついてるし!!!従うしかなかったのよ!
自分がいじめられないようにするためには!!!」
最後に凛がしめた。もう皆…泣いていた。
凛の言葉を聞いて亜那は泣きだした。
亜那のないている姿…初めて見た…。
「崔羅…ごめんなさい…。…あたし…今までアンタに
どれだけ酷い事をしてきたか…!!!
みんなから嫌われて…やっと気持ちが分かった!!!
本当に…本当に…ごめんなさぃ!!!
諒輔…羅伊奈達…クラスのみんな…
本当にごめんなさい…!!!!!!!!!!!!」
亜那はその場で…土下座した…。
それに続いて…みんなも謝ってきた。
「崔羅ゴメン!」 「渡部さんごめんなさい!」
「ご…ごめん」 「悪かった…」
「渡部ごめん」 「俺達も言いすぎた」
「亜那の命令だからって…
アンタをいじめる権利…うちらにない…
「「「「本当にごめんなさい」」」」
皆の謝罪の後…崔羅から大粒の涙がこぼれた。
「みんな…ありがとうっ!!」
「亜那も…ごめん…ちょっと言い過ぎた…」
「…俺らも…言いすぎた」
崔羅の謝罪の後、羅伊奈達は亜那にも一言謝った。
「元はと言えば俺が悪いしな…。
俺の影響で亜那がいじめ始めたんだ…
その…悪…かった…な…」
諒輔も亜那に謝罪をした。
「何言ってるのよ…!
お互い様だよっ!!!
みんな…ありがとっ!」
亜那はもちろん、笑顔で返した。
そして私は…また亜那に手を差し伸べた。
今度は…。
「仲直りの…握手ダヨ…」
「…勿論」
ギュッ・・・
…亜那もまた…私の手を握り返した___。
握手と共に…『いじめ』は消滅した___。
―第17章 END―