大人オリジナル小説
- Re: 差別 〜消えない傷〜 ( No.18 )
- 日時: 2011/01/02 22:47
- 名前: rara
*差別 〜消えない傷〜 9 「残酷ないじめ」
もう6時限目だ。
この時間は科学の時間・・・薬品について学ぶ。
「えー、この薬品は“硫酸”といってさわると自分の手が溶けてしまいます」
今日は危険な薬品について先生が話している。
私が特に危険だなと思った薬品がある。
それは“硫酸”だ。
触ったりすると触れたものが解けてしまうという危険な薬品だ。
「じゃあ、手袋をしてそのプラスチックを溶かしてみてください」
私は運悪く椎菜と同じ班・・・
椎菜が あなたがやりなさいという目で見てくる・・・・・
私は手袋をはめ、プラスチックに硫酸をかけた。
プラスチックはすぐに溶けてしまった。
すると突然椎菜が
「この薬品・・使えるわね・・」
と不気味に微笑んだ。
放課後、椎菜にいつもの場所に呼び出された。
「ふふ・・おまたせ・・・今日は生贄さんに残念なお知らせよ」
椎菜が言った。
「何でしょうか・・・?」
「ちょっと待ってなさい・・・星野さん、入りなさい」
ガラッと音がして私は振り向く。
そこには、2人に両腕をつかまれたエミリがいた。
「聞いて、生贄さん。星野さんの誓いの言葉」
するとエミリは床に座り込み椎菜に土下座した___。
「わっ・・私は、椎菜様の元でマリアをいじめることを・・・・・・」
(や・・やだ・・エミリ、お願い!裏切らないで・・・!)
「誓います・・・」
え・・・・そんな・・・・・
ひどいよ_____。
「聞いた?誓うって!アンタをいじめること・・・・」
由里が笑顔で言う。
「嘘よ!エミリはそんな事言わない!あなた達が言わせたんでしょ!」
「あら?生贄さん、私に逆らう気?べつにいいけど、そのかわり・・・・・」
そういって椎菜は“硫酸”と書かれたビンを取り出した。
「それは・・硫酸!?い・・いや!やめてー!!」
「ふふふ・・・これを浴びて醜い顔にでもなってなさい!!!」
椎菜はそのビンを私の目の前に出す。
そして、ゆっくりふたを開け・・・・・・
「いやだー!!!やめて!!!!!」
バシャッ・・・・
私の顔にかけた_____。