大人オリジナル小説

Re: 差別 〜消えない傷〜 ( No.21 )
日時: 2011/01/02 23:30
名前: rara

*差別 〜消えない傷〜 10 「弱い心」 *エミリ視点*





6時限めだ・・・・
もうすぐ“あのこと”を言わなければならない時間が来る・・・・

私はマリアが学校に来る前に吉澤さんに“あのこと”を頼まれた。


_____

「ごきげんよう、星野さん。今日はあなたに頼みたいことがあるの」

「・・頼みたいことですか・・?何でしょうか・・・」

「生贄さんの前で私に土下座して“マリアをいじめる”って誓ってほしいの」

「え・・誓う・・・?」

私はとても吉澤さんに勝てない・・・
なので はい、と答えた。

「そう、嬉しいわ。これからあなたは私達の仲間ね!」

吉澤さんが珍しく笑ってる・・・・・・
私は機嫌を悪くしないように微笑んだ。

「はい。これからよろしくお願いします・・・」

_____


こういうことで私はマリアをいじめることになった。

私は逆らえなかった・・・・・・・
この弱い心がなければ・・・
マリアみたいな強い心を持っていれば・・・・・

こんなことにはならなかったかもしれない___。


マリア・・
ごめんね・・・・
マリアは私を助けてくれたのに・・

私はマリアを助けることが出来なかった・・・・・!









・・本当にごめんね・・・













私、強くなるから____。