大人オリジナル小説
- Re: 差別 〜消えない傷〜 ( No.3 )
- 日時: 2011/05/11 18:37
- 名前: rara
2話 一人の少女
今日はテストの日……
最下位になったらいじめられるのだ。
「楽しみですわね……」
今日の椎菜は一段と不気味だった。
そして、テストが始まった――――。
皆、いじめられないように必死だった。
私は日本に来る前、日本語の勉強を頑張った。
日本に来てからも人一倍猛勉強した。
漢字はとても難しかったけれど、学校のみんなが教えてくれたから頑張れた。
数十分後、テストは終了した。
なぜかみんな笑っていた。
まるで生贄は自分じゃないというように……
放課後私はいろいろ準備があったので遅くなってしまった。
教室には私と一人の少女がいた。
「あの、初めまして……星野エミリです」
「初めまして。私は天宮マリア」
エミリはなぜか震えていた。
「いきなりだけど、テストどうでした……?」
「まあまあの出来かな」
すると、エミリは泣き出した。
「ど、どうしたの?なんか言った?」
「うぅ……実は、椎菜にいじめられてるの……」
エミリの口からとんでもない言葉が出た。
「安心して……私が守るから」
私は泣いているエミリの涙を拭き取った。
大丈夫。絶対助けてみせる。
もうあの頃の私じゃないから―――――。
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