大人オリジナル小説

Re: 差別 〜消えない傷〜 ( No.4 )
日時: 2011/05/11 18:41
名前: rara

3話 イジメ開始




こないだのテスト結果が貼り出された。
この結果はクラスの中の成績だ。
私達のクラスは35人いる。
35の番号でなければいじめられなくてすむ。

「凄いですね! さすが椎菜様だわ!」

「ふふ……当然のことですわ」

椎菜はみんなに囲まれている。
人が集まっていて、結果が見えない。

「私は……」
33位だった。
エミリは……

“35番”

「あ〜ら、星野さん。またまた生贄のようねぇ」

エミリは泣いていた。


そして放課後、エミリへのいじめが始まった――――。
椎菜とクラスの女子達が体育館倉庫に集まった。

「ふふ、やっぱり負け犬は負け犬ね!」

椎名はエミリの髪の毛をわしづかみにした。
他の女子達はエミリを抑える。

「だいたい、アンタが日本にこなければよかったのよ!!」

椎菜のお気に入り、由里がそう言った。
私は悔しかった。


私は体育館倉庫の裏にいる。
実際、目撃してしまうと体が動かない。
でも、助けなかったら“あの頃”にもどってしまう……!


そう、“あの頃”に―――――。