大人オリジナル小説

Re: 救世主は笑った((題名変えました ( No.23 )
日時: 2011/02/27 18:02
名前: 臨


〜9話〜SIDE REN〜


日和が虐められはじめたのは
少し前のはずだった…
なのに随分と長い間だった気がするのは何故だろう

日和が虐められはじめたのは2年に進級したときから
理由?知っていたら良かったのにね
最初は日和を無視したりする程度だった
なのに…どうしてこうなった?

頭に響くのは嘲笑う声、殴る音、ける音
むせこむ声、苦しそうな声
すべてが頭に反響して頭を埋める


市松は笑いながら紅雀をけり
島根は何故だかおどおどしている
日和は崩れたままさっきから動かない

もういい。そう切り捨てた後の日和は
心ここにあらず。の状態だ
別に日和を傷つけたかった訳じゃない
わかってるあれは何もできない俺の八つ当たりだってことくらい


「先生、来るよ」

そう俺が呟くと皆は一斉に席に着く
紅雀は口端の血を拭い
日和の手をとって、立ち上がらせた
思いきや腕を引っ張って教室からでていった

追いかけようと席を立つ

「おはようございます」

先生のせいでそれはかなわなかった


【救世主になりたかった】

(俺の非力さには笑うしかない)
(俺も君の救世主になりたかった)
(いまさらだけど)