大人オリジナル小説

Re: いじめに逆らってみる ( No.39 )
日時: 2011/02/07 20:29
名前: 憂 ◆aBcA7JIVvE

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      実行してみる



授業中の一部の女子で定番となっているのが、手紙回し。

あたしらも普段やっている。



先生の目を盗んで、芽留から、手紙が回るというより投げ届けられた。

手慣れているので、コントロール抜群だ。今回も机にぴったり飛ばされてきた。


『次ゎ移動教室じゃん。実來とアズが一緒に行ってるときに、舌打ちしてやんない?? 芽留が読んだら、愛莉と香奈恵と百瀬にも回してね★』


今日はいつもより文が長く、いつものくだらない文章から秘密文章になっていた。


それに、朝集まってくれた女子3人も、本格的にいじめに加えるつもりだ。

でも、早速いじめらしいことをするから楽しみ。


愛莉にアイコンタクトを送り、気付いてくれたので回しておいた。

愛莉たちは協力してくれるだろうか。

多分、陽仔の性格におされて協力してくれるだろうな。むしろ、せざるを得ない感じかな…。



ほとんど上の空状態で受けていた授業が終わり、早速手招きする陽仔のところへ行った。

案の定、愛莉、香奈恵、百瀬も呼び、来た。


次は移動教室だから、愛莉たちとは別のグループとして行ってやろうと思う。

そうすれば、2つのグループから舌打ちされたと思うだろう。


「じゃ、うちら先に行くから、後から来てね」



あたしの手をとり、陽仔が実來とアズの後に早歩きで近づいた。

少し後ろに来たところで、あたしにニヤッと笑いかけ、「いくよ」と小声で言う。

笑ってうなずくのを返事の代わりにして返した。


アズの隣を通り過ぎる――


チッ。

陽仔の舌打ちに続き、あたしも舌打ち。


ちらっとアズたちの顔を見ると、アズはキョトンとした顔で、

実來はくしゃみをしていた。


・・・なんてタイミングのいいくしゃみをしてるんだ。


そして後ろから愛莉たちが舌打ちをしていったが、

実來はくしゃみ中だから気付かれていなかった。


・・・何発くしゃみしてるんだ。


それから先は、廊下の曲がり角を曲がったので見れなかった。