大人オリジナル小説
- Re: *+・中1日記・+* ( No.23 )
- 日時: 2011/01/27 19:43
- 名前: ヒカル
*+・中1日記・+*
「ここはどこ?」
美加子が言うと、
「保健室よ」
と立山先生が答えた。
美加子は、
「嫌な夢を見たわ、あの紙のせいで・・・・・・」
「どんな夢?」
立山先生が、美加子に聞いた。
「夢の中で、私が学校の皆にいじめられてる夢を見たの・・・。
すごく怖かった・・・・・・。」
立山先生は、(誰がそんな事を)と考えた。
――― 教室 ―――
「誰があんなこと書いたんだ?」
一郎が怒っていた。
「美加子の事を、あんなふうに書くなんて、最低!」
由花も怒っている。
3人で話し合った結果、
美加子にあんな事をしたやつを探すことにした。
美加子が、教室に戻ってきた。
美加子は、下を向いたまま席にすわった。
休み時間も誰とも話そうとせず、ただ席にすわっていた。
いつもの明るく、元気な美加子じゃなかった。
その時、一郎が何か言った。
「一郎、今何て言ったの?」
由花は言った。
「何だよ、早く言えよ!!」
勇斗は、一郎をせかした。
すると、一郎がこう言った。
「もしかして、あの都市伝説なんじゃないか?」
「ちょっと・・・気味悪いじゃない・・・。」
「あの・・・都市伝説か・・・?」
「そう。この地域に伝わる、都市伝説。
ごくまれにおこるといわれる、空間のゆがみによって、
ある女の子が行方不明になった。
その女の子の命が、この地域に残っているという話を、
おじさんに聞いた。この辺の人は、皆知ってるだろ?」
一郎が、めずらしく真面目に話している。
・・・・・その時!・・・・・
美加子が、数人の女子に囲まれて、泣いている。
その女子は、クラスのリーダー的存在の、茜達だ。
茜の他に、唯と、美奈、めぐみも居る。
美加子が、その4人から逃げて来て、由花に抱きついた。
そして、小さな声で、こう言った。
「私・・・いじめられてる・・・。夢で見たのと同じ・・・。」
由花が、答えるように言った。
「たしか・・・都市伝説の女の子も、
ある所で紙を見つけて・・・
それでいじめが始まったんじゃ・・・」
つづく