大人オリジナル小説

Re: 私のおもちゃ―自業自得― ( No.22 )
日時: 2011/02/26 17:11
名前: マィ ◆65BsDzCxQs
参照: 駅伝大会から帰ってきました…

―第4話―『桃香の意思』

ガラガラ___

麗華ともめている中、桃香が教室に入ってきた。
桃香の顔はいつも一緒にいた桃香ではない。…すぐにわかった。

「桃香…。助けて…」

私は痛みと悔しさを我慢しながら桃香に救いを呼んだ。
…だが…。

「…誰がアンタなんかを助けなくちゃいけないの?」
「ぇ…」
「見損なったよ!友達だと思っていたのに!隠していたなんて!…最低!」
ドンッッ!!
「いっ!」
桃香は莉菜の肩を床に押し付けるような体制になった。
それと同時に莉菜も桃香の襟を掴んだ。
さっきの光景とほぼ変わらない。
だが、莉菜が床に押し倒されている分、桃香の方が有利だった。

「隠していたって…何をよ!私、今までそんなことしてきたっけ!友達を気づつけるようなことしたっけ!」
「私にばれないように黙っていたんでしょ?麗華にあげたオルゴール壊した事!…高級で高かったんだから!」
「…は?なんの話よ!オルゴールなんか…知らないよ!友達のものを壊すわけないじゃん!」
「…嘘言わないでくれる?」

二人の間に入ってきたのは麗華。
麗華が指示を出せば、莉菜は圧倒的に不利になる。

「アンタは私が桃香にもらったオルゴール、壊したじゃない。…その時は≪黙ってて!お願い!≫なんてこと言ってたけど、やっぱ隠せるわけないじゃん。ホント最低」
「待ってよ…!私ホント知らない!…桃香!信じて!信じあうのが友達でしょ?私たち…幼馴染…「裏切り者!!!」
「!!!!!」

桃香の言葉を聞いた途端、息が止まるかと思った。
幼馴染だった桃香。…一瞬で裏切られた。

「…桃香……アンタの方が…最っ低っっ!!!!!」
バシン!!!
「きゃあぁ!」
わけの分からない事を散々言わされた莉菜は桃香を殴った。
クラスメートは桃香の方へ行く。
麗華は激怒し、素早く行動をとった。

「何してるのよ!おもちゃのくせに桃香を殴ったわね!許さない!!!みんな!抑えて!」
「はい!!!」

たまたま近くにいた女子らが麗華の命令を聞き、莉菜を抑えに行く。
ぐいっ

「離してよ!あんたたちなんか!!!…一人じゃ何にもできないくせに!」
「何こいつ!!!反抗してる!」
「麗華様!もう懲らしめましょ!!!」
「本当にムカつきます!」
抑えてた女子が口々に発する。
反抗したいのも山々だが、手を後ろに廻されるような状態で抑えられどうにもできない。

「こいつすぐ反抗するから…足も抑えてて!」
「はい!!!」
ガシッ。。。
「やめてってば!なに命令に従ってんの?ばっかみたい!」
「何ですってぇ〜!あんただって強がってるだけじゃない!」

莉菜は足も麗華の手下に抑えられた。

「桃香!今よ!思いっきりやっちゃって!」
「…うん」

桃香がドンドン近づいてきた___。
莉菜の心臓はバクバクしてきた___。


_つづく_