キーンコーンカーンコーン…
始まった…
私は見たくなくて…教室の外に出た
「あら?由実。みて行かないの?」
花蓮が声をかける。
「う、うん。」
「そうなの…せっかくショータイムが始まるのに…」
「ゴメンねまた今度^^」
私は作り笑顔をした。
「わかったわ。次は見てね。」
花蓮はそうゆうと、優奈の机に部下を連れて行った
〜由実が出て行った後の教室〜【一旦花蓮目線】
由実が見てくれなんて残念だわ…
まぁ次見てくれるって言ってるし…
優奈をいじめましょ!
そう言って私は部下を連れて優奈の机に行った
「優奈さーん?わかってるかしらー?」
「ハイ……」
「聞こえねーよ!」
ルイは優奈を床にたたき付けた。
言いザマ…私達の由実を無視するからこうなるのよ…
「ぃ…たぁ…」
「はぁ?何言ってんの?このクズ!」
と言って蹴る・殴る
他の子も笑いだして入りだす
私も入ろうかしら…
ダメダメ、コレは下ごしらえ
ガラリ!リンカが入ってきた
「花蓮様!取って来ました!」
来たわね…
リンカの持っているボールの中には……
家庭課室からもってきた卵がいっぱい。
「やめ…てぇ…」
泣きながら言ってくる
気持ち悪いわね
皆一つずつ卵を持った
「いくわよー!投げろー!!」
バシャ!グシャ!
「いゃああああ!!」
優奈の体は卵だらけ…フフフ……!
「まだまだ投げなさい!」
ドシャ!グシャ!
すると…
「あ…………」
優奈の体から血が出てきた。卵の破片が刺さったのだ
「いやぁー!」
「何反抗しようとしてるの?誰も助けには来ないわよ?」
優奈は泣き出しているミネが久しぶりに毒舌を吐いた。やるじゃない。
「そーよぉそーよぉ!!」
リコが満面の笑みで言う。ブリっこだけどまぁいいわ
「もっと投げろー!」
グシャ!バシャ!ドシャ!
もっと投げられて優奈の体から血がたくさん出てきた
血がポタポタと床に落ちる
「いやー!汚ーい!」
「きゃー!床が汚れたー!」
皆嫌がってるわ…虐めってどうしてこんなに楽しいのかしら!
ドガ!バキ!
この音…久しぶりに待ちわびたわ…
「きゃぁー!」
「あはははは!!」
もっと苦しみなさい!由実を無視した事後悔するのよ!
「ぃや…やめ……」
ドン!ドシャン!ドンドン!
蹴る音もすごいわ。やるじゃないの!!
すると…ガラリ!
誰かしら?まさか先生!?
入ってきたのは……ユキカね。よかった。
手に泥水がいっぱいのバケツを持ってる…
なぁるほど、そうゆうことね…なかなかやるじゃない!
「よくやったわ!」
私は受け取るとリルに渡した
「ははーん。わかりました。皆ー!どいてー。せーの!!」
バシャーン!!!
「きゃああー!!」
水浸し!気持ちがいいわね…
「どう?綺麗になった気持ちは?」
「ハァ…ゴホ!」
優奈はその場に倒れた。
「気を失っちゃったー!このまま死んじゃえばいいのにねー」
「いや、死んじゃだめでしょ?虐められないくなるじゃない」
あら…コイツ…気を失いかけてるじゃない。
こんなんじゃ、そのうち死ぬわよ?
「もういいわ!終了!」
ピタッ。
「ゲホゲホ!ゴホ…!」
優奈はボロボロ!良い気味ね!!
私は人差指で優奈の顎を上げた。
こんな汚い奴の顔触りたくないけど…
「わかった?今日から2ヵ月、頑張ることね。」
ドン!私は優奈を突き飛ばした。フフ…
「いくわよ!!こんな奴と一緒にいたら私達もおかしくなるわ!」
「そうですね!同感です!」
「私も!」
「私もです!」
この教室は私の思うつぼ……
ガラリ!【由実目線へ戻る】
優奈大丈夫かな…
!!!!!!
優奈はボロボロ…そんな……
「優奈!!」
私は優奈のところへ駆け寄る
「由…由実……!」
優奈が泣き顔でこっちを見る
「あら!由実じゃない?」
花蓮が間に入ってきた
「花蓮がやったの…?」
「ええ。」
え…?
「とにかく!由実も行きましょう!こんな奴と一緒にいたら私達の由実
が、おかしくなっちゃう!」
クラス中の女の子が円になって、花蓮が真ん中にいる
花蓮はいつものおちゃめに戻って私を女子軍団の中へ引っ張り、
真ん中の円の中に入れた。
「あ……!」
あまりにも強引だったので、簡単に円に入れられた
何か…守られてるみたい…
「やめて…!由実を連れて行かないで……!私の親ゆ……ガハ!」
優奈は花蓮の部下にお腹を蹴られて黙ってしまった
「由実がテメーの親友なわけねぇだろ!次言ったら覚悟しろよ!」
「そうよ!由実がアンタな親友なわけないでしょ!」
「何言ってんのよ!馬鹿じゃないの!?」
「優奈はぁ〜、世界一のおバカさんだよぉ〜」
皆にひどい事を言われて優奈は床に顔を付けた
「うわ!床がきたなくなっちゃった!」
「ホントだ!優奈のバイ菌がついちゃった!」
「勉強できないじゃない!」
「どうしてくれんの?このクズ」
皆からひどい事言われて優奈は何も言えなかった
「もういいわ。行きましょ!あ、そうだわ。瀬名野!!」
「は…ハイ……」
「後かたずけ頼んだわよ。」
「ハイ…」
優奈は小さく返事をした
「ちゃんとバイ菌、殺菌しといてねー!」
「何言ってるの?バイ菌が殺菌してもまたバイ菌が付くじゃない」
「あー…本当!」
軍団は笑いながら花蓮と私を連れて教室を出て行った
〜一人ぼっちの教室〜【優奈目線】
ハハ…しょうがないよね…
これが私の運命なんでしょ…
由実…由実…また前みたいに仲良くできるかな…?