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キーンコーンカーンコーン…

やっと終わった…

そう思いながら私はふと優奈の机を見る

優奈はいない。だって、私達が倉庫に閉じ込めたんですもの

今頃もがいてるわね。

「じゃあ、今日はここまで！」

≪ありがとうございました≫

みんなは教室からどんどん出る。私も帰らなくちゃね…

「玲奈様！一緒に帰りましょう！」

とりまきたちが私に笑顔で言ってくる。だけど…

「ごめんね。私ちょっとやり残した事があるから。今日は無理なの」

「そうですか。それじゃあ、玲奈様！また明日！」

「ええ。さよなら」

ふぅ…やっと邪魔ものが消えたわ。さてと…

私は教室を出て、倉庫に行った

ガラリ！

「！！！！　玲奈…様…」

そこには、ボロボロだし、びしょ濡れの優奈が…

優奈はおびえて倉庫の一番奥へ

「別に…虐めるわけじゃないわ」

「へ…？」

「早く出なさい」

「え…？え…」

「いいから早く出なさい！！」

「は…はい！」

優奈はすぐに出てきた。全く弱虫ね

「ど…どうかしまし…たか…？」

「いいえ。ただ忘れ物を渡しに来ただけよ」

と言って、傷だらけの優奈のバックを投げる

「私の部下がペンで描いた落書きはちょっとだけ消しといたわ。
　感謝なさい。」

「あ…あ…ありがとうございます！！！！」

「いいえ…ふ…もちろん明日も楽しませてくれるわね？」

「ふ…ふえ…」

「じゃあね。また明日。この事は誰にも言うんじゃないわよ」

「は…ハイ…」

優奈はバックを大事そうに持って後ろをくるり向きと走って行った

「さてと…用事も済んだし…」

皆さんは…どうして逃がしたか気になるでしょうね？

そりゃそうよ。虐めの主犯人がターゲットを逃がしたんだもの

気になるわよね…

いいわ。読者さんにだけ教えてあげましょう…


【考えて見てちょうだい。優奈が明日来たら私の部下が怒るわよね

「どうして倉庫から出ているんだ！」ってね。

そしたら、優奈へのいじめはエスカレート…

さっき言った「この事は誰にも言うんじゃないわよ」って言ったのは

その時の優奈の口封じのため。もし言ったら、私が「嘘よ」と言えば

「玲奈様のせいにしたな！！」って言う事になるから

結局優奈のいじめは明日にはエスカレート…イイ考えでしょ？

もし、うまくいかなかったら、私の能力で上手くやって見せるわ…】


私は携帯を出し自分の家に電話をかけた

プルルル…ガチャ

『はい。塔ノ崎ですが』

聞こえてきた声はメイドね。メイドは全員で200人。

その中でも150人は私は見分けられるわ。この声は…安藤ね

「もしもし。私よ。玲奈」

『ああ！玲奈様！どうかなさいましたか？』

「今すぐ迎えに来てちょうだい。今すぐにね…」

『はい！かしこまりました！すぐにお迎えにあがります！」

「ふふ…いい返事だわ。流石安藤。お願いね…」

ポチ。

〜3分後〜

一台の真っ黒のベンツがやってきた。

家に帰ったらアレをしなくちゃね…