大人オリジナル小説

Re: *いじめ*〜私の過去〜参照300ですか!? ( No.43 )
日時: 2011/09/13 18:31
名前: 愛歌 ◆mkSlAKVcCY

はぁはぁ…はぁはぁはぁはぁはぁ…

ただ走っていた。ひたすら。

ココ…学校の近くだわ!!!

「お姉ちゃん…大丈夫?」

抱えている乃愛ちゃんが心配そうに言う

「はぁはぁ……平気よ!お姉ちゃんはすごいんだからね!!」

なんにも凄くはないわよ。

だけど心配だけはかけたくないわ。

乃愛ちゃんは明るい顔をして

「うん…!頑張って!!」

「ええ…!お姉ちゃんは頑張るわよ!!」

とか言って…体力は限界よ。だけど走りきるわ!

何も考えず、走っていた。ずっとずっと

通ってる人は嫌な目で見たり、「何アレ〜」とか言っていた。

人を助けて何が悪いのよ!!!

「はぁはぁはぁ…」

学校がどんどんと近ずいてきたわ…あともう少し!

ダッダッダッダッダッ

ただ走っていく。学校はもう目の前。

学校の校門は閉まっていた。

んもう!しょうがないわね!

私は乃愛ちゃんに大きな声で言った

「乃愛ちゃん!しっかりお姉ちゃんに捕まってるのよ…!」

「う、うん!」

ギュッ

乃愛ちゃんはしっかりと私に捕まった

「せぇーーの!」

ガシ!!

私は猛スピードで学校の門の上に手を置き、

ヒュン!!

そのまま思いっきり足を上げて門を飛び越えた。

どう!?なかなかやるでしょ!

「お、お姉ちゃんすごぉーい!」

「ふふ!さぁ、あともう少しよ!」

スピードを上げて走った。靴箱のところに付いたが…

「靴なんて今は関係ないわ!!」

そのまま靴もはきかえず廊下を走った。

ダカダカダカダカダカ…

階段を上って行き、廊下を走った

通って行く教室の窓は開いていて、皆目を万丸に見開いていた。先生も

だけど、今はどうでもいいの!

「はぁはぁはぁ…はぁはぁはぁはぁ…あと少し…」

あと少しで私の教室につく!

私の教室は4階の廊下の一番奥。だから他の教室にも私の姿が見えた

私が通って行く教室の皆はやっぱり目を開いていた

「玲…奈…?」

嬰砥はただあぜんと見ていた。

はぁはぁはぁはぁ…

あとあとあと…少し!!!

ガラ!!!

皆はドアの方を見て口をあんぐりと開けた

≪!!!!!!!! 玲奈様ぁぁぁ!!???≫

皆は声を合わせて言った

「はぁはぁはぁ…ただいま!」

私は汗をだらだらとかきながら言った。喉が〜〜〜

すると、私の肩に捕まっていた乃愛ちゃんが心配そうに言った

「おねえちゃん…ココは何処ぉ?」

私はニッコリと笑って言った。笑うなんて久しぶりね

「私の学校よ!!」

と言ってゆっくりと下ろした。はぁはぁ…

「れ・れ・れ…玲奈ぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!」

きゃ!未刊が抱きついてきたわ!

「ちょ…!未刊!?離して…!」

「玲奈ぁぁ〜〜!よかったぁー!よかったぜぇぇ〜〜〜」

はぁ…これだから…未刊は…

「玲奈様あ〜!よかったですう〜!」

「ええ、ただいま。由香里。」

私は笑って言った。

すると、莉衣や、皆が集まってきて…

≪玲奈様!おかえりなさい!!心配しました!!ところで…その子は…≫

と言って、乃愛ちゃんをみる。

乃愛ちゃんは怖がって私の後ろに隠れた

「え?ああ、この子はね、誘拐犯の娘よ。どうかしたの?」

するとクラス中がどよめいた

≪ええええええええええーーーーーーーーーー!!!!!?????≫

「きゃ!うるさいわね!どうしたのよ!?」

莉衣が座りこんでいった

「ゆ…誘拐犯の娘ですよ!?いいんですかぁぁ!!???」

私はケロッとした顔をして

「何?誘拐犯の娘だから何よ?私はほっとけなかったから連れてきたのよ」

「で、で、でもぉ!!」

私はニッコリスマイルで莉衣にほほ笑んだ

すると、莉衣の表情が優しくなって

「ま、いいか。」

と言って笑った。

由香里が乃愛ちゃんをみながら言った

「その子の名前は何ですかあ〜?」

「ん?ああ、名前ね。ほら、自分で言ってみて。怖くないから」

乃愛ちゃんはゆっくりとゆっくりと出てきた

「私のお…名前は…乃愛ですぅ…」

小さなつぶらな声で言った

「へえ〜、可愛い名前〜☆私はあ〜由香里だよお〜」

「う…うん…」

すると、未刊も出てきた

「俺おれ!俺の名前は未刊!玲奈と幼馴染だ!!女だぜ!」

「う…うん」

すると、クラスのみんなが集まってきた

≪私、留麻!よろしくね!≫

≪あー!ずるいー!乃愛ちゃん!私の名前は…≫

≪ちょっと!私が先だよーー!≫

≪よろしくねぇー≫

皆から一斉に言われて、乃愛ちゃんはおどおどしていた

ふふふ!いいわね。クラスが一つって。

「そう言えば…玲奈。乃愛の住む場所はどこだ?」

住む場所?何言ってるのよ。決まってるじゃない

「え?私の家の子になってもらうわ。お父さんにも言っておくし」

すると未刊が二カッと笑って、乃愛ちゃんの頭をなでた

「そうか…よかったなぁ!!乃愛!」

乃愛ちゃんは「ふえ?」と言う顔をした

すると未刊が立ち上がって、

「よぉーーし!皆ぁーー!今日は玲奈のお祝いだぁーー!」

≪おーーー!!≫

わぁ!そんな事してくれるのね!

ふと、窓の外を見ると、他のクラスの子たちが集まっていた

そして、嬰砥も……

「玲奈…………」

「嬰砥!!!」

私は顔を明るくして、嬰砥に飛んで抱きついた。

クラスのみんなは驚いていた。廊下のみんなも驚いていた

「れ…玲奈…!!??」

「嬰砥!!好きだよ!!!」

嬰砥はビックリしたけど、私をギュッと抱きしめて

「俺も好きだ!!!」

と大きな声で叫んだ

廊下と教室から歓声が上がった

≪きゃーー!こうでなきゃぁぁーーー!!≫

クラスでは抱きついて嬉し涙を流している子もいた

≪ちょっとぉーー!玲奈様ずるいーー!≫

ヤキモチを焼く子もいた

「玲奈ぁぁぁーー!幸せになぁぁぁーーー!!」

未刊が大きな声で叫ぶ

「玲奈様ああーー!ステキぃーー!!」

由香里も大きな声で言う

「玲奈様あぁぁぁーー!!」

莉衣達も言う。泣いて言う子もいっぱい

このクラスは私に希望を与えてくれた。












私、バカだ。

いじめなんかしなくても、こんな幸せな道があるって言う事を知らなかった

もういじめなんてしない。もう誰も傷つけない。

わたしにとって、幸せって言うのはこれなんだ。

たとえ、どんなイバラの道でも、苦しい道でも

誰にでも…幸せという道はある!