大人オリジナル小説
- Re: 私は、人形なの? ( No.6 )
- 日時: 2011/06/01 15:05
- 名前: 愛歌
今日からトリップなしで行きます。
〜本文〜
教室はずっとシーンとしていた
気付けば私は本性を出していた
酷い事があればくじけず、毒舌を吐き続ける
「もういいですわ。楽しくない。」
「!!! 花蓮様!?」
「今、大切なこと思い出しましたの。由実は私を助けてくれた…」
「え……」
花蓮はそう言うと私に手をさしのべた
「アナタは解放ですわ。もうお友達」
「え…良いの…?」
「もちろんですわ。あなたは私の恩人ですもの」
その目は輝いてるようで輝いていないようだった
「由実が私を助けてくれたのは…6年前」
〜6年前の11月5日〜
「えーーん!!!ここはどこぉー!?」
私は迷子だった
雪の降る、小さな街角で。
まだ小さかったので
何処にいたのかも解らず、泣くばかり
「お母さーーーん!!」
暗くて…寒くて…
通りすぎた人もかなしい顔をして私を通り過ぎて行く
その時に…
「どーしたの?迷子ちゃん?」
一人の同い年くらいの女の子が話しかけてきた
ピンクのボールを持って…
「うん……」
私はぐすぐす言いながら下を向いて行った
「寒い?」
「うん…」
そう言うとその子は上着を着さしてくれた。
暖かくていい匂いだった
「アタシのお家、ここの近くなの。一緒に行こう!」
そう言うと暖かい手を繋いでくれた
私の悲しくて、苦しい心が暖かくなった気がした
「わ!おてて冷たいね!アタシの家で暖かいココア入れてあげる!」
女の子はにこっと笑ってくれた
嬉しかった。涙が出るほど。
「アタシの名前、愛川 由実って言うの!あなたは?」
「美闇 花蓮…」
「花蓮ちゃんだね!可愛い名前!」
同い年なのに強い子だなって思った
「ほら!アタシのお家着いたよ!」
私は見上げた。大きな洋風の家を
「待ってて!!ママー!」
私は上がらしてもらった。
そして…爽やかな色の家具でいっぱいの小さな部屋へ入った
「アタシのお部屋!きたないけど…ゆっくりして!」
そしてココアを入れてもらった。
「ねぇ…」
「?? 何?」
「どうして…こんなに優しいの?」
私の家は金持ち。
女の子としてのマナーなどの厳しさを叩きこまれていた。
「え?そんなの決まってるじゃん!もう友達だもん!」
私はその言葉を聞いて嬉しかった。
目から大粒の涙がこぼれた
「ちょ!何で泣くの!?泣いたら…アタシも…ふぇ…ふぇーん!!」
アタシ達は一緒に泣いた、時が止まって欲しかった
その後も泣きながら人形遊びをしたりして遊んだ。
そして、一緒のベッドで寝た。暖かくて優しい夢が見れた…
次の日に私は…
由実のお母さんに家の電話番号を教えて電話をしてもらった
親が迎えに来て、何度も由実と由実のお母さんにお礼を言った
帰ろうとすると由実が、
「これ!今日朝早くに作ったの!寝ぼけてて、変になっちゃったけど」
と言い、キラキラのビーズの髪飾りをくれた
「アタシと同じ!」
と言って笑った
「由実…」
「何??」
「ありがとう…大好き!!」
アタシは由実に抱き付いた
そして家に帰った、由実は何度も手を振ってくれてた
「…………」
皆黙っている
「由実…ゴメンナサイ!」
花蓮は泣きながら言った
「いいんだよ!別に!」
アタシはにこっと笑って言った
花蓮は今まで隠していたかのような最高の笑みを浮かべた
そして…
パチパチパチ!!
クラス中が拍手をした。
「由実…ゴメンナサイ!」
部下達も謝った。
「いいよ!!」
虐めは短期間でもとてつもない痛みが来る。
心も、体も…
このクラスに平和が戻った…
と思ったのが間違いだった