大人オリジナル小説

Re: 戦いは終わったんじゃないの_? ( No.1 )
日時: 2011/03/13 20:19
名前: プーケ


第一話『涙』



麗莉「貴方なんて誰も必要としていませんの。

   でもあたしは貴方が必要よ?

   だってあなたはあたしのひまつぶしなんですもの!」

そう言われたのは昨日のことだった。

クラスで一番お金持ちの麗莉があたしのことが気に食わなかったらしい

アイツは皆の親や学校側にお金を出しているから皆が味方なのだ。

あたしは強い。

今でもそういえる。

友達にも裏切られたけど、あたしには家族がいるの!









ガラッ

重く冷たいドアを開ける。

するとさっそく麗莉がやってきた。

麗莉「あら、よう来れたわねクスクス友達もいないのにねぇ・・・」

麗莉はあたし、飯田 姫李にいってきた。

うっざ。

はっきりそう思う。

姫李「別に・・・あんたの回りに人がいるのは全部お金のためだよ。

   虐められるのもお金がなくなるのも怖くて皆あんたの言うとおり

   にしてるの。馬鹿じゃないの?学年78位」

別にコイツいはお金持ちってだけで顔もそこそこだし頭がいいわけでも

ない。それにスタイルだって微妙だし。

麗莉「なっ・・・そ、そんなのあんたの妄想でしょ?」

麗莉はあたしにビンタをしてきた。

腹が立ったあたしは麗莉の髪の毛を掴んだ。

麗莉「いっつ____なにすんのよ!」

「「麗莉様ぁ!」」

取り巻き達が近づく。

あたしはとりまき達が来る前にハサミで麗莉の髪の毛をバッサリ切った

麗莉「嫌ああああああああああああああ!馬鹿ああああ!

   何すんのよぉ・・・・うあああああああん」

麗莉はあのブス顔で泣いた。

昨日はあたしが泣いてたけど。

「ぷっ・・・」

え?

「ぷはぁ・・・あははははははははははは!」

麗莉が泣いて数秒後。

とりまき達が一斉に笑いだした。

「そのブス顔でいわれてもねぇ」

「あはははは!さいっこー!」

麗莉は顔をひきつらせてとりまきに近づく。

麗莉「なによ・・それ・・・なんで・・・助けなさいよ!!」

バシィン!

麗莉がとりまきの顔を殴ろうとするととりまき達が先にはたいた。

麗莉「・・・!」

「あんたみたいなクソお嬢様は人の痛みがわからないでしょうね!」

「あたし達もうあんたについていけないのよあはは」

取り巻きたちが口ぐちにいった。

麗莉「嘘・・・嘘よおお!あ、そうだっ・・・皆に・・・皆にお金を

   あげるわ!いくらでもいい・・・ご・・・50万でも・・・!」

麗莉が震えて皆に叫んだ

姫李「まだわからないの!?あんたはお金しかないの!?

   馬鹿!」

あたしは麗莉に向かって叫んだ。

すると麗莉に一筋の涙がこぼれた。

麗莉「う・・・うっく・・」

その涙は綺麗に光っていた








第2話『戻って来た生活』



姫李「麗莉・・・その涙に嘘はないね?」

あたしはポケットに手をいれた。

麗莉「え・・・?ヒク」

麗莉はきょとんとしてあたしの顔を見た。

姫李「後悔してるんでしょ?反省してるんだよね?」

あたしは麗莉にハンカチを渡した。

麗莉「ふ・・・うあぁぁあぁあん・・・」

取り巻き達はあたしと麗莉をじっと見ていた。

でもその目は軽蔑するような目ではなかった。



後日___。

麗莉は皆の家にいってすべてを話した。

そして謝罪し、お金は気にしないでといった。

親にも学校にも言ったらしい。

麗莉には普通に友達ができた。

あたしにも友達がもどってきた。

普通の生活が戻って来た___!
























このときはそう思ってたんだ___