大人オリジナル小説

Re: 誓いが悪に奪われた ( No.15 )
日時: 2011/04/03 10:01
名前: 愛美 ◆elL9xUvTdI

第一話「過去の誓い」

今日から、中学二年生の私は少しスカートを短くして家を出た。
とても楽しみで仕方がなかった。
しかし、こんなうかれたことも少しの時間で奪われるんなんて、思ってもいなかった。

ピーンポーン♪

「はーい、今から行く〜。」
のんきな声で返してきたのは、同じクラスの親友、森本百合愛。とても優しくて頼りになる、とてもいい子だ。
「おはよう優美♪」
「おはよー百合愛!」

こんなあいさつを交わしているだけで、自然と笑顔になるのは気のせいだろうか。
少し顔がにやけた。

「早く行こう?華南が待ってるよ?」
「そうだね。早く行こう!」

私たちは、手をつないで登校が日課だった。照れくさかったけれど嬉しかった。
こんな友達があんな目にあうなんて思ってもいなかった。
「?どうしたの?元気ないね。」
「そ・・・そんなことないよ?早く行こう!」
「うん♪」
百合愛の異変に気付いたのはこの頃からだった。
その異変に私は立ち向かうことができなかった。
「おはよう、百合愛ちゃん、優美ちゃん。」
「おはよー華南!」
「おはよう☆」
三人で登校するのがこんなに楽しいんだと心から思った。こんなことを思うと、また顔がにやけてくる。
「ねぇ、二人共!」
「「どうしたの?」」
「おまもり作ってきたの!良かったら使って?」
おまもりを見てみると名前が書いてあった。
【優美と百合愛と華南はずっと親友☆ずっと一緒だよ♪】
・・・華南。
「ありがとう華南!嬉しいよ!」
「私も嬉しい!ありがとう。」
「良かった〜喜んでくれてwwこれからもずっと友達って意味で作ったんだよ!」
「私たちはずっと友達に決まってるじゃん!これからもずっと一緒だよ☆」
「うん!ずーっと一緒♪」
ずっと友達って誓った時が一番にやけていた気がする。
しかし、この誓いが破られるとは思ってなかった。