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３話〜始まり…〜

「うがー!!!!美沙のやつ超むかつく!!」

「まぁ…美咲落ち着いて〜」

そう、美咲が怒ってる相手は
大野美沙。私たちのグループにいた人。

理由は、美咲の好きな人を取ったから…かな。

他校のカッコイイ男の子らしいけど。

「だってあたしが好きなこと知ってんのに
　取るんだよー!!??マジ意味分かんないし」

「まぁ、でもあいつ中学の頃から
　友達の好きな人取ってるって言う
　噂前に聞いたー。ありえないよね〜」

美咲と晴香が美沙の愚痴を言っている。
私はただ黙って聞いているだけだった。

「あっ！いいこと思いついた！！







　美沙をイジメよーよ」

美咲のその言葉にドキッとした。

「あ、それ賛成ー！イジメとか
　超久しぶり！」
美咲と晴香のテンションはいきなり
上がった。

私はどうしたらいいのか全く分かんなくて
戸惑っていると―――

「ねぇ。美鈴もするよね〜??」

美咲が私を睨んで言った。

「え…えっとぉ…。その…」

「まさか美鈴！あいつをかばう気??!!
　自分の友達が好きな人取られてるんだよ!?
　それでも美鈴は平気なわけ??」

晴香が若干私に怒ってきた。
美咲はニヤニヤしている。

「ご…ごめん。イジメるよ。美沙を」

私は決めた。
だって人生やられっぱなしじゃ
損じゃん。

別に美沙に恨みは無いけどねｗ

「よっしゃー!!んじゃ決まり!!　
　明日クラスの子達に伝えよう！」

「きゃーーー!!楽しみすぎるっ♪」

美咲と晴香のテンションは
異常に高かった。

明日から美沙をイジメるんだ…

不安もあるけど…楽しみの方が
大きかった。だって私には


美咲と晴香がいるから。