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５話〜再会〜

今日は日曜日。
久しぶりに実家に帰る。
もちろん、あの派手な頭じゃなくて
中学の頃と変わらない頭で。

「あれ??あれ二宮美鈴じゃね!!??」


!!!!!!!!!!??


「あ、本当だ〜。全然変わってないじゃんｗ　
　相変わらずださい頭だね〜ｗｗ」

き…岸本瑠奈と
た…高橋優奈だ…

「二宮ちゃーん♪久しぶり〜」

「そういえば最近見てなかったけど
　どこの高校行ってんの??」

二人が絡んでくるとかなり鬱陶しい。

「そうそう、うちら今お金ないんだよね〜。
　ちょっと１万ぐらい貸してくんない??
　貸してくれないとどうなるか分かってるよね??ｗ」

私の足は震えていた。
ダメだ…怖い…

「何もたもたしてんだよー。」

ﾊﾞｷｯ。

瑠奈に顔面殴られた。

ｺﾞｽｯ。

次は優奈にもお腹を蹴られた。

「ｺﾞﾎｯ。ｺﾞﾎｯ。」

優奈の蹴りはみぞおちに入って
息が苦しい。

次々に瑠奈と優奈は私を蹴る。

「早く金貸せよ〜。」

い…痛い…！！
私は半泣きになっていた。

「コラーァ！！君たち何してるんだ！！」

「げ、やばい。ポリ(警察)来たよ！！」

警察が来てくれたおかげで
瑠奈と優奈は逃げて行った。

「君、大丈夫かい??」

「はい…大丈夫です。帰ります」



それにしても…私って弱いなぁ…
昨日の美沙へのイジメでは蹴れたのに…。
今日も昨日みたいに殴られたら
殴り返せばよかった。

昨日は…美咲と晴香がいたから蹴れたんだ。
きっとあの時も美咲と晴香がいなかったら
私は多分蹴れてないと思う。

私は一人じゃ何もできないんだ…。

この自分の情けなさに苛々した。

明日、もっと美沙をイジメてやろう。