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「はい♪」

菜摘があたしに笑顔で渡してくれたのは汚いモップ。

「これでコイツをやっちゃおうよ！そんで他の人は適当に蹴っちゃって」

菜摘は目が光らせながらあたしにいう。

そっか、あたしがリーダーだから皆に命令するのか。

「皆ー！コイツのこと適当に蹴っちゃってー！」

あたしが笑いながらいうと皆が沙織を蹴り始めた。

「がはっ！」

沙織は雑巾を吐き出した。

「うーわきったなーい」

月乃が腹を蹴りながら笑う。

「ごめんね沙織ー」

あたしが叫ぶとシンとした。

その静けさを破るようにして叫んだ。

「ムカつくあんたをいじめることがこんなに楽しいなんて！

　本当！ごっめんねぇ！」

そういってあたしはモップを沙織の顔に押し付ける。

「痛い！臭い・・・やめてぇぇえぇえええぇええぇぇ！！」

沙織が雑巾がなくなったため、でかい声で叫ぶ。

皆も笑う。

こんなに楽しい物なんてこの世にはない・・・・・・


























「ムカつく」