大人オリジナル小説
- Re: 傍観者は悪夢を見る。〜オリキャラ募集開始!〜 ( No.15 )
- 日時: 2011/04/24 13:33
- 名前: 未来亞 ◆Szx9FxEnrU
第九話。
今日はこの学校に来て初めての部活の日だった。
私は…望愛と同じ部活________美術部だった。
クラスも同じ、席も隣、そして部活まで同じだなんて_______。
きっと、仲の良い望愛と私だったらよかったのだ。
でも今は__________。
「おーい、藍原さん!!」
美術室の前で、誰かに声をかけられた。
振り向くとそこには可愛らしい女の子がいる。
名札を見ると「風月」と書いてあった。
__________この顔には、見覚えがあった。
確か、神アさんと一緒にいる…。
私は背筋が凍った。
まさかここでも望愛を…
私の顔は相当引きつっていたのだろう。風月さんが「どーかした?」と心配してくれた。
「あ…うん。大丈夫。風月さん…。」
「春でいいよ。」
春はにっこりと笑う。
「その…春…。友達…になれる?私と…。」
私が恐る恐る聞く。
春の顔は少し悲しい笑顔を浮かべて私をじっと見る。
「菫…。私を友達…だなんてダメだと思う。関わっちゃいけないんだ私なんかと…」
春が私の下の名前を知っていたことに少し驚いたけど、それより春が言った言葉には深い意味があるように思えた。
もしかして春は__________。
と、思った瞬間、肩をポン、と叩かれた。
そこにいたのは、望愛。
「望愛…。」
「菫ってばこーんなとこにいたの!探したよ!!」
春は、私の方をチラリと見、望愛をじっと見つめた。
その顔はやはり怖かった。
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