大人オリジナル小説

Re: 傍観者は悪夢を見る。 ( No.2 )
日時: 2011/04/16 18:43
名前: 未来亞 ◆Szx9FxEnrU

第二話。

私の席は後ろの方の席で、隣が女子だった。
さっき声が裏返ってしまった事を気にして私が俯いていると、隣の女の子が私に静かな声で話しかけてきた。

「大丈夫、そんな事いくらでもあるってば!ね??あ!私、梅沢望愛って言うの。よろしくね!」

明るく、そしてまっすぐに私を見て話す女の子______梅沢さんはニコニコしながら言った。

「うん。よろしくね。」
私も軽く会釈をしてニコッと笑った。

ホームルームが終わってからの少しの休み時間、私は梅沢さんと喋っていた。
「ね、ねえ梅沢さん。」
「梅沢さん、だなんて堅苦しいなー、望愛でいいよ!ええっとあなたは__________」
「えっと、私は菫でいいよ!!」

それから話したのは、好きな音楽や芸能人の話、恋バナやくだらない冗談だった。
少しの休み時間だったのに、本当に楽しかった。

楽しかった。ただ純粋に。

でも___________________。








もう、始まっていたんだ。