大人オリジナル小説

Re: 傍観者は悪夢を見る。 ( No.5 )
日時: 2011/04/18 20:35
名前: 未来亞 ◆Szx9FxEnrU

第五話。

神アさんはこちらをチラチラと見ながら走ってゆく。
私は一生懸命について行った。

着いたのは、体育館だった。
重い扉を神アさんがゆっくりとあけて、私を通す。
その扉がバタン、と大きな音をたてて閉まる。
と同時に、「痛っ!!」という声が私の耳に届いた。

「望愛…??」
私は呟いた。目の前に、望愛がいたからだ。
でも、普通の状況ではなかった。
望愛は倒れていて、周りにボールが転がっている。
そして同じクラスの生徒たちが望愛を取り囲んでいた。

これは___________…。


「ね?分かったでしょう??」
神アさんはニコリと笑ったが、次の瞬間その笑顔は豹変した。
「アンタも同じ目に遭いたくなかったらアイツと仲良くしないことだね
。」

「そ…」
そんな、と言いかけたが、それを飲み込んだ。

私は_________…。



その日からだった。



私が傍観者になったのは。