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第六話。

数分後…。

望愛を散々痛めつけた皆は、体育館をゾロゾロと出て行った。
それについていくように、私も体育館を後にした。

下足箱あたりで、生徒たちが靴を履きかえている。
その中の同じクラスの女子生徒に、私は思い切って話しかけてみた。
「あ、あのっ！！」
「何？？」
その子は優しそうな子で、私にニコッっと笑いかけてくれた。

私が声をかけたのは、あることを聞きたかったから。
「あの…、望愛がいじめられている理由って…。」
恐る恐る聞くと、その子は俯きながら話し始めた。
「梅沢さんがいじめられてるのは、このクラスのルールを知らずに…ある子を助けたから_________。」

「ある、子？」

「そう…。花野由里って子…。」

「その子もいじめられていて、それを助けた望愛が今いじめられているって事？」
私が訪ねると、その子はコクリと頷いた。

助けたら、いじめられる…。

主犯は、もう分かっている。多分、神�ｱさん。

でも、あの人に望愛をいじめるなって言えるの？

あの、悪魔のような恐ろしい人に_________？

裏切り者。

そう思われても、望愛に思われても仕方ないだろう。

それでも私は_____________…。











　　　　　　　助　か　り　た　か　っ　た　。