大人オリジナル小説

Re: 傍観者は悪夢を見る。 ( No.7 )
日時: 2011/04/20 20:22
名前: 未来亞 ◆Szx9FxEnrU

第七話。

翌日…。

朝の通学路には、挨拶と笑顔が溢れている。
そんな皆から見ると______私は相当暗いだろう。
俯いて、トボトボと歩く。
顔をあげられない。あげるなんてできない…。

目の前に、望愛がいたら_______?

きっと睨まれるだろう。そして、何か言われるかもしれない。
当たり前だ…。私はそれだけのことをしたんだ。
でも、怖い…。望愛も、神アさんの様な鋭い眼差しを私に向けるのが。

「すーみーれ!」
後ろから、声をかけられた。
「え…?」
私は暗い顔のまま、振り返る。
そこには________。

「望…愛。」

私は、息を呑んだ。

「どーかしたの?そーんな暗い顔してさあ?」
笑顔、だった。いつもの明るい笑顔…。

「………。」

何も言えなかった。いや、言わなかった。
言わないまま、望愛に背を向けた。

無視、したの?私________。

一瞬分からなくなった。でも、あの言葉がその時、頭から離れなかった…。

『アンタも同じ目に遭いたくなかったらアイツと仲良くしないことだね』________。

神アさんの、あの言葉。

望愛と話していたら、私も同じようになるの…?





怖くなって、私は逃げ出した。








      逃 ゲ 出 シ タ ン ダ________。