大人オリジナル小説
- Re: 生き方......__ ( No.3 )
- 日時: 2011/05/08 16:19
- 名前: そらね ◆v56v3zaHE6
誰かが言ってた。
母さんでも父さんでも、兄さんでも妹でもない。誰か。
近しいけど遠い距離の誰か。女の子かも男の子かも判らない、誰か。
誰だったか思い出せない人間に。僕はひとつの真実≠教えてもらった。
「人間にね、綺麗な生き方なんて無いんだ。人間は何よりも汚くて、汚れているんだ。だから、綺麗な生き方なんて出来ない、汚い生き方しか、選べないんだ」
感情のこもった様子の無い言葉。
容姿も性格も声も思い出せず、ただただ、僕はその言葉を頭の中でリピートし続けた。
一つだけ、朧げに覚えているのは、その人間は。僕と同い年だったとううことだけだった。
≪序章≫ :人間と生き方(仮)
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